1.ハコヅメ~たたかう！交番女子~

＃Episode.2 ページ26

川合side




〜町山交番内〜


高木優太「ねぇ、拳銃見せてよ。」



伊賀崎「ダメだって言ってるだろぉ、君は」



高木優太「ちょっとでいいから」



伊賀崎「しょうがないな〜､一瞬だけだぞ？」



高木優太「お〜！」




〚取るふりをして手で鉄砲の真似する〛




伊賀崎「バンッ！」



高木優太「はあ？ガキじゃねぇんだぞ､おっさん！ナメてんのか！」



伊賀崎「この子のお母さんまだ？自分の仕事出来ないんですけど。」



藤「はあぁ、もう2時間経つね…」




川合「お母さん､お仕事されてるみたいで。」



藤「うん。」



高木母「あの…高木優太の母ですが。」



川合「あっ。三原さん､すみません呼んできてもらってもいいですか？」



『りょーかい。優太くん､お母さんお迎え来たよ』



伊賀崎「あっ、来た。よし。行こう。行こう､行こう。わかった。触らない触らない。」



藤「優太くんが公園でタバコ吸っていまして。」



高木母「そうですか…。」



川合「ちゃんと学校にも行ってないみたいなんです。もう少し気にかけてあげてください。」



高木母「すみません…。」



川合「もうお母さんのこと困らせちゃダメだよ」



高木優太「うっせぇ！ぶす！」



高木母「失礼します､優太…」




《母を無視して先に出ていく優太と後に続く母》




伊賀崎「お母さん､全然叱らないんだね。優太くんのこと。」



川合「だからあんなにグレちゃうんですよ。ねぇ？」



藤「うん…。」



伊賀崎「あっ、もう2人上がっていいよ」



藤＆三原「はい。」



川合「よ〜い！やっと帰れ…」



女性「すみません…イヤリング届いてないですか？」



川合「え？」



女性「落としちゃって、これの右側。」



伊賀崎「あ〜いや、こちらには届いてませんね」



女性「どうしよう…彼がくれた大事なもので。」



伊賀崎「川合くん、遺失届。」



川合「はい、お名前は…。」



女性「松原です。松原理沙(まつばらりさ)。」



川合「マツバラリサさん。えっと…。松の木の松に原っぱの原。」



松原理沙「はい。」

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