+26+ +狩屋side+ ページ10
目が覚めたら、俺の腕にAが抱きついて寝ていた。
Aの頭をふわりと撫でながら昨日のことを思い出す。
白い肌。
細くてやわらかな紅い髪。
ガマンしきれずにもらす声。
全て綺麗で、頭から離れて行ってくれない。
もう一つ。
一番強く脳にしがみついて離れないのがAの涙。
Aの涙を見たとき、やっぱりな と自分をあざ笑う自分がいた。
Aが愛してるのは神童先輩で、俺じゃない。
目をつむってさえいれば、俺の事を神童先輩だと思ってもらえるよう努力した。
だって、神童先輩と同じようにAに愛されたかったんだ。
だから声もかけないようにしていた。
何度「A…」と呼びそうになる声をかみ殺したことだろう。
何度「アイシテル」の言葉を飲み込んだことだろう。
でも、一度だけ俺の声を聞かせてしまった。
その時に溢れたAの涙。
やっぱり。
やっぱり俺じゃダメなんだ。
そう気付かされた。
Aだって、
やっぱり拓人じゃない――……
そう気付いたんでしょ…？
ふわりと頭を撫でる。
瀬良「…たく…と……」
Aがつぶやいた。
クソッ10年たった今でも俺は先輩には勝てねぇのかよ…!!
俺の頬もいつの間にか、濡れていた――…
+27+ +瀬良side+→←+25+ +瀬良side+ pink注意
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桜 - 大好き！すっごい面白かったです♪ありがとうございました！ (2014年3月9日 23時) (
レス) id: 0f0f297b61 (このIDを非表示/違反報告)
月見里(プロフ) - しゃむ月さん» 全然おkですよ!!←敬語抜けないww (2012年11月12日 19時) (レス) id: c3c312d16c (このIDを非表示/違反報告)
月見里(プロフ) - しゃむ月さん» 神作品だなんてそんな(°°;)"((;°°)あろがたきお言葉あああ!!!こちらこそ友達なってくださああい(*´ω｀*) (2012年11月12日 1時) (レス) id: c3c312d16c (このIDを非表示/違反報告)
稲葉の黒うさぎ(プロフ) - スノーさん» ありがとおおおおおお(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2012年8月22日 20時) (レス) id: c3c312d16c (このIDを非表示/違反報告)
スノー(プロフ) - おめでとう＾＾ (2012年8月21日 22時) (レス) id: 5b3f4f2ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見里 | 作成日時：2012年5月10日 1時
