検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:26,129 hit

17 ページ19

.


「だーかーらー、私が行くってば!!」

清水「ダメ、私が行く」

谷地「あ、あの!ここは私が行くべきでは…」

澤村「お前ら落ち着け!!」



口論になる私と潔子ちゃんの間に入る大地くん

その中でオロオロしている仁花ちゃんとお兄ちゃん

と、それを遠巻きに見てる黒尾さん



こんなことになった理由は、私たちが音駒高校に着いた時

黒尾さんが「俺らのとこマネいないんだわ、1人貸してくんね?」

と言い出したからだ

三人の中で誰が行くか、どうやって決めるかってことを話し合っていたけど

なかなか決まらなくて、痺れを切らした私が名乗り出た

するとなぜか潔子ちゃんは「私が行く」と言い出して、口論になった

とりあえず、このまま口論を続けるわけにいかないので

黒尾さんたちがいる場所から少し離れて、3人だけで話し合う



「もう私が行くってば」

清水「なんで?」

「なんでって…」

谷地「あ、あの…その…」

清水「Aちゃん、私がいなくたって烏野は大丈夫でしょ、とか考えてるでしょ?」



図星だった

だから黙ることしか出来ない

だって、普通に考えてみて?

潔子ちゃんはずっとマネをやっていて、部員からの信頼は厚い

仁花ちゃんはまだ仕事を覚えている最中だけど、私なんかより信頼されている

比べて私は、仕事がバリバリできるわけじゃない

それに無愛想で2人に比べたら華はない

この中で『まぁいなくても大丈夫でしょ』枠は私なんだ



清水「あのね、Aちゃんは気が利くし

仕事も早い、それに言ったことはすぐやってくれる

それは仁花ちゃんもAちゃんも変わらない

でも、替えがきく訳じゃないの。

だから、そんなこと思わないで。

私は、烏野は、Aちゃんが思ってるよりあなた自身を必要としてるんだよ」

「……ごめんなさい」

清水「分かってくれたならいいよ、じゃあじゃんけんで決めよっか」

谷地「ううぅ…はい…!」

「言われた本人よりも泣かないで…」



泣いてる仁花ちゃんを慰めながら、潔子ちゃんの方を見る

目が合うと柔らかく笑って、私たち二人の頭を撫でてくれる潔子ちゃんには

やっぱり頭は上がらない



「潔子さんって呼ぼうかな」

清水「田中たちみたいなことしないで」

「じゃあ潔子様」

清水「……」

「ごめんなさい」

谷地「清水先輩の無言の威圧…恐るべき」



.

18→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 東峰旭 , アリ。
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

テディ(プロフ) - 初めまして!面白く読ませてもらってます!ただ、30の森然高校の場所ですが、神奈川ではなく埼玉なので直していただけると嬉しいです。 (2021年5月26日 14時) (レス) id: 67badbec1d (このIDを非表示/違反報告)
エビのフリッター - パンツWwwwww(´-ω-`) (2020年11月22日 15時) (レス) id: c78e05a8b6 (このIDを非表示/違反報告)
アリ。(プロフ) - 紗痲さん» こんばんは。コメントありがとうございます。これからものんびりと続けていきますので、よろしくお願いします。コロナにはお気をつけくださいね(^-^) (2020年4月24日 19時) (レス) id: c41ef356f5 (このIDを非表示/違反報告)
紗痲 - 続きを楽しみに待ってます。体調に気をつけて頑張ってください! (2020年4月24日 19時) (レス) id: b7f700878d (このIDを非表示/違反報告)
アリ。(プロフ) - あさりさん» こんにちは。コメントありがとうございます。これからもマイペースに更新していきますので、よろしくお願いします(^^) (2020年4月24日 14時) (レス) id: c41ef356f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アリ。 | 作成日時:2020年4月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。