番外編 生きる事が一番の抵抗 ページ34
．
珍しく快晴の空の下
『………マジかよ』
五「アハ。珍しいよね」
ホ「まぁ……この三人だけでってのは無いですね」
まさかの、このメンバーが共有スペースに集まるとはね
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『………話す事がない』
五「そうねー………」
馬鹿みたいに日差しが心地よいから、話題が出て来ない
『あ、思ったんだけどさ。私達って早死しそうだよね』
ホ「…わぁスッゴイ急」
ずっと前から、ちょっと思っていた事
『まず、人って元々心拍数が一定以上を超えると死ぬんだよ。その問題を医療が解決しちゃったけどね』
五「…え、それだけ？」
……あれ
もっと言いたい事があった気がするんだけど…
頭を淡々と回していると
轟音とほぼ同時で腕に激痛が走る
ホ「……え？ちょちょちょ腕に槍刺さってるのに何もないの？？？」
五「うわっ………痛そう、硝子呼ぶk」
『ん…いや、大丈夫』
左腕に突き刺さった、真希のと思われる槍を抜く
五「馬鹿！！？？」
『腕の痛みとかどーでも良いって。今』
とりあえず、槍を来た方向に投げて
うー………何が言いたかったんだっけ……
『あ、そうだ。力の代償って奴だ、思い出したわ。』
ホ「えぇ………」
『大きい力を得た代わりに何かを失うって事』
よしよし
何かスッキリしたわ
五「あー……今納得したくないのにしちゃったよ」
ホ「まず腕に槍が刺さった事気にしません？」
そもそもさぁ……
『私…親に子として扱われて無かったから、元からイカれてるんだよね』
五「え？でも僕達と会った時には名前あったよね？」
『そん時付けた』
いつまでも名無しはヤバいでしょ
ホ「……」
『まぁ……私としては生きてる人が一番怖いな。生きてるから出来る事は、全部良い事じゃないし？』
ホ「間違いでは、ないよね」
よくよく考えると人って面倒くさい生物だなぁ……
五「その育った環境を嫌になったりしなかったの？」
ホ「人によるけど、確かに不幸だなーって思っても不思議ではないよね」
不幸……
『ごめん。ない』
五・ホ「「やば」」
『だって不幸って思ったら負けでしょ。死んだら死んだで相手が何か思う訳でもない、精々「あ死んだんだ」くらい。傷付けた方は何とも思う事はない。だったら死にものぐるいで生きて抵抗するって決めたんだ』
逆に、死にたくなる程まで追い詰めた奴が「自分のせいで…！」とか言ったら気持ち悪い
「じゃそもそも人を追い詰めんじゃねぇよ」って話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水泳進化人(プロフ) - あおさん» えめっちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！！！ (2021年10月10日 21時) (
レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 本っ当にこの作品めっっちゃ好きです…！更新頑張ってください！！ (2021年10月10日 19時) (レス) @page34 id: b46aa2ad25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水泳進化人 | 作成日時：2021年9月19日 15時
