久しく、息を吸う ページ3
夏油傑side
悟が連れて来た女のコの名前はA
何があったかは謎だが、錯乱状態のまま悟が高専に連れて来たのだ
…落ち着かせるのに苦労したよ
悟が
私達はAちゃんと行動を共にして、Aちゃんの事を知らねばならない任務を受けた
少しずつ、心を開いて貰う所から始まった
「Aちゃんの好きな物はなんだい？」
『…分かんない』
好きな物作戦、撃沈
悟「…………お前と話す事はねぇよ」
『……？』
「悟！！！？？？」
雑談作戦、撃沈
硝「やりたい事とかってあんの？」
『……お外に、行きたい』
「っごめんね、急にお外に出るのは駄目なんだ…」
やりたい事作戦、中断
「あのさ……私思ってた事があるんだけどさ」
悟「なんだ！やっと俺の凄さに気付いたのか！？」
硝「それは絶対違う」
私、今…硝子と考えが一致した気がしてるよ…
「悟がAちゃんを連れて来たのに、どうして話すのを嫌がるんだ？悟に出来る唯一の事だろう？」
悟「傑？？俺がそれ以外出来ないみたいな言い方しないでくんね？？？」
「あ…」
…っとにかく！！
悟は自分でAちゃんを連れて来たのに、極端に話すのを悟が嫌がる
六眼で彼女に憑いている呪霊が見えてしまうなら、まだ仕方ないが…悟はそういう訳じゃない
自分の意志で、嫌がっているのだ
「どうしてそこまでに彼女を嫌がる。此処まで来て、駄々をこねるのはやめてくれよ？」
悟がジッと黙る
悟「……アイツが昔の俺とちょっと似てるから、苦手」
まず一言、…言わせて欲しい
硝「「そんな繊細な性格してないだろ」」
悟「ぶっ飛ばすぞお前ら！！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そんなこんなで、やっとこ悟が自分から彼女に話しかけるようになった頃
『…あの、これ』
「これは…」
Aちゃんの手には折り紙で作られた、桃色の蓮
少々不格好な出来映えだと、正直思ってしまった
でも…彼女はずっと外に出られない事が多い
だからこそ…あまりあげられない花にしたのだろうか？
「これは綺麗な蓮だね、有り難く頂くよ」
本当は、花は苦手だ
あの甘ったるい香りが嫌いで
『それ…お守りなの。夏油さんがね、苦しくて嫌な思いしませんように…ってお守り。だから、帰って来てね』
子供は、大人よりも…人を見ているのか
「…っありがとね」
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水泳進化人(プロフ) - あおさん» えめっちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！！！ (2021年10月10日 21時) (
レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 本っ当にこの作品めっっちゃ好きです…！更新頑張ってください！！ (2021年10月10日 19時) (レス) @page34 id: b46aa2ad25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水泳進化人 | 作成日時：2021年9月19日 15時
