終わりを願う ページ16
．
真希が、任務中に怪我をしたそうだ
その痛々しい左腕に、何処か見覚えがあった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
五「っさぁー！全員そろったかな？」
例の地下室には、私・五条・夏油・硝子・ホークスの五人
何となく、嫌な予感がした
夏「夜蛾学長は、電話越しに聞くそうだよ」
五「へー…なら、本題に入ろうか」
糸が張り詰めるかのような、緊張感が…部屋全体を包む
五「今回真希が怪我した際、襲って来た呪霊の呪力さァー…………Aのだよね」
は…
夏「…正確には、Aの呪力に瓜二つの呪力だったね」
………なに、それ
五「はいコレー！硝子に送った真希の怪我の写真！！」
五条に無理矢理持たされた写真
写真に目を向けて、すぐに
『ぁ……あぁ…、コイツ…は』
あの時の、だと
…そう、気づいてしまった
五「あ、知ってる？じゃあ…さっさと吐いてくれない？僕も知り合いを手に掛けたく無いんだよね！」
沸き立つ怒りと、悲しみが私を覆う
五「言い逃れは許さないよ、その為にこのメンツなんだから」
ホ「…あ、そーゆー事」
手が、震える
五「ねぇ、A」
目の前が、グラグラ…して
五「…何時までも逃げる事は許されないよ」
糸が、プツリと…切れた
家「！？おい…泣いてるぞ、やり過ぎじゃ」
『…コイツは、人の体を…乗っ取るんだ』
誰かが、息を飲んだ
『体の皮膚と…筋肉の間を潜って、最終的に脳を支配する』
『っ本当なら…人を乗っ取る必要はないの。でも…私を…探してるから、人を乗っ取るの』
あの穴に落ちかけた時、見た事が
現実に、なろうと…している
『あの時……砂月が…私と一緒になった時から、っ分かってた』
五「じゃあAをどうにかすればアレは終わる？」
終われるなら、終わりたいよ
縛られた私達を、結ばれた私達を
砂「はい止めー」
夏「…本当、神出鬼没だな」
気力がない、何もない
生きる気もない、死ぬ気もない
『……説明、お願い…っ私は、思い出したくない』
砂「じゃあAに変わって説明しちゃうよ〜」
胸の奥底がぐるぐるして、ぐちゃぐちゃして、ドロドロする
泣きそうだ
早く
早く
『もう、何でも良いから……私達を…死なせて』
ホ「………」
苦しいや
悲しいや
泣きたいや
あの子に、会いたいよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「誰か、俺を呼んだか？」
「呼んで無いですー！」
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水泳進化人(プロフ) - あおさん» えめっちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！！！ (2021年10月10日 21時) (
レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 本っ当にこの作品めっっちゃ好きです…！更新頑張ってください！！ (2021年10月10日 19時) (レス) @page34 id: b46aa2ad25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水泳進化人 | 作成日時：2021年9月19日 15時
