明日は来ない、明日へと ページ13
第三者side
ひぐらしが泣き叫ぶ夕暮れ
風によって、木々がさざめき
少し、穢れた建物
塗装が剥げた…鳥居の向こうに、彼らはいた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…まさか、勝手に入って来るとはね」
「少し聞きたい事があってな」
崩れかけの廃墟を前に、話を聞いた
「お前…ケヒヒッ……半分足りていないな？」
「そりゃあ、分身的なのに力取られてんだから…無いに決まってるでしょ」
話かけた男は、愉快そうに笑う
「てか気遣いとか何にもないのね、お前は」
「何故お前に気を遣わねばならない、俺は呪いの王だぞ？」
己に言い聞かせるかのように、男は笑う
「呪いの王ねぇ………。まぁ…所詮は
カラカラと下駄を鳴らし、子供が遊ぶ声が聞こえる
「時間だ、呪いの王。これ以上居座るなら、それ相応の対応をさせてもらう」
呪いの王と言われた男は…終始笑いながら、鳥居を出た
男と入れ替わりで、数人の子供がやってくる
「ねぇ、今日は何処を片付ける？」
「落ち葉にしようよ！」
とてもじゃないが、綺麗とは言えない子供達
それでも…楽しそうに、鳥居の向こうを駆け回る
ボロボロの服を気にせず
傷だらけの体を無視して
笑顔に溢れて、落ち葉で遊ぶ
「……＿＿。まだ、
夕焼け、小焼け
それでも子供は帰らない
「……」
行きはよいよい、帰りは怖い
人ならず者の、いずる時
「早く、帰ってくれ」
子供は二度と、還らない
男に気付かず、消えていく
「何で」
時は進む、時は流れる
時は無情に過ぎていく
男を置いて、過ぎていく
それでも、子供はかえらない
トロッコ問題の自己犠牲→←天逆鉾って…天(あめ)なの？天(あま)なの？？
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水泳進化人(プロフ) - あおさん» えめっちゃ嬉しいです！！！ありがとうございます！！！！ (2021年10月10日 21時) (
レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 本っ当にこの作品めっっちゃ好きです…！更新頑張ってください！！ (2021年10月10日 19時) (レス) @page34 id: b46aa2ad25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水泳進化人 | 作成日時：2021年9月19日 15時
