第4話 ページ4
目を覚ました場所は保健室の天井だった
『あれ、私…』
体を起こし当たりを見渡せば、
近くの椅子に腰掛け居眠りをこく億泰の姿が
目に入る
なぜこいつがここに…？と不愉快に思うが
とりあえず起こそうとアイツの近くに寄り声をかける
『おい、おい億泰おきろアホ』
と声をかけ軽く揺すってもあいつは
ヨダレを垂らしながら心地よさそうに眠っている
案外まつげ長いんだななんて思う
『あ、そうだ、落書きしちゃお』
とこの間の仕返しに近くにあった水性のペンで
あいつの顔に落書きしようとした瞬間
パチッ
運悪くあいつが目覚めてしまった
「ち、近！！何してんだよお前…！」
と顔を真っ赤にしすごい勢いで離れられた
『なんで起きんのよ
もう少しで顔に落書き出来たのに』
と舌打ちをすれば、赤くなった顔を瞬時に変え
はァァ？！とがん飛ばされる
「ったくタチの悪い女だとは思ってたがここまで
とはな〜、ぶっ倒れた
お前運んでやったんだぜ？俺」
『ぶっ倒れさせた原因はあんたでしょ？
運んで当然だから』
と睨み合いが再び始まる
「チッ、そう言えばまだ弁解してなかったな
この間の帰りのこと」
とぷいっと顔を離される
「…いうの小っ恥ずかしいんだけどよぉ…
俺、女の友達できたの初めてなんだよ、
だからどう接していいかわかんなくてよぉ、
あの時仗助に聞いてたんだ、その、勘違い
させちまって悪かったな」
と顔を赤くしてポリポリ頬を掻く
なんだコイツ、と拍子抜けしてしまった
ただのアホで人をムカつかせる天才の不良だと
ばかり思っていたが、もしかしたらちょっぴり
不器用な男なのかもしれない
『ぷっ、』
吹き出してしまった
「何笑ってんだよ？俺は真剣だぞ！」
『いや、あんたらしくないなと思って』
と微笑めば、あいつは顔を赤くし顔を背けた
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箱 - 素敵な作品ありがとうございます (10月8日 22時) (
レス) @page5 id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 好きな夢小説です!!続きお待ちしております…！ (2023年1月13日 19時) (レス) @page5 id: d9cb0aa3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2020年11月8日 22時
