第9話 頼み事 ページ9
まさかそんな。
テレビで何度か耳にしたことがある五条組の
言葉。まさかこんな身近で耳にして、そのトップの
人と相見えるなんて嘘だと思いたい
『五条…悟、』
そう言葉にすればズキリと頭に鈍い痛みが走る
"お前弱すぎじゃない？"
"うるさいな、黙っててよ"
脳裏に響く私ともう1人誰かの声、
一体貴方は誰？
頭を抱え、眉間に皺を寄せる私
そんな様子を見た男は口元を歪め言葉を続けた
「お前も運悪いね〜。俺の兄弟分の方だったら
まーだ優しかったかもな。だけど俺はアイツの
ように選択肢はやんないよ。お前の生死を
決めんのは俺、勿論お前の娘をどうするか
決めんのも俺。」
「…頼む、私はどうなってもいい…！
娘だけは娘だけは…！」
なんて土下座をし頭を床に付ける父に
私は唖然とピクリとも動けない
けれど私を守らんとする父のその姿に
私は涙を堪え男に言った
『私が父の代わりに払います！』
「へぇ〜？お前が、ね。」
貯金口座にはいくらかはある。
父が一体いくら借りてるのかは分からないけれど
少しは足しになるはずだ
「こいつが借りたのは約2年前、俺の慈悲深い
ひろーい心で今まで延ばしてやってたけど
もう待たねェよ。一括で返せ」
『おいくらですか』
そう聞いた私に
男はニッと笑い言った
「3000万」
『さ、3000万？！』
「何？！待ってくれ俺が借りたのは
1000万だった筈だ！」
「利息、そして今までの遅延料に決まってんだろ」
なんて奴だ
私の貯金でもそんな大金なんてないし
雀の涙ほどしかない
そう思っていれば男が口を開いた
「だからお前殺して
国から出る金で足しにすんだよ」
そう言った男は懐から拳銃を
取りだし、父さんの眉間に銃口を向ける
そんな、父さんが殺されてしまう…！
そう思った私は父さんと男の間に入り
父を庇うように前に出た
『お願い、もう少しだけ待って頂けませんか！！
私が必ずお支払いします！！だからどうか
父を殺さないでください！！』
お願い、どうか私の家族を殺さないで、
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
