第28話 新たな仕事 ページ28
今日はA子に紹介してもらった
キャバクラの初めての出勤。
A子に借りたピンヒールと可愛らしいワンピースは
普段ダル着しか着ない私にとってめちゃくちゃ
似合わない上、履きなれていないピンヒールで歩く
その姿はまさに小鹿のよう。
(絶対、皆初心者なんだろうなって丸わかり
だろうな〜…)
なんて思いながら、そろりそろりと歩いていれば
後ろから声をかけられた
「Aちゃん、早速なんだけど3番の席付ける？」
『あ、はい！大丈夫です！』
「少し面倒なお客さんなんだけど、Aちゃん
指名されちゃってね、適当に流しとけば
大丈夫だから。」
なんて、背中を押され
言われた通り3番の席に行けば40代と思わしき
おじ様が酔っ払った顔で私を手招きしている
『初めまして、Aです！』
「おー！キタキタ！新人さんなんだって？
めんこいね〜！ほらお酒呑みね〜！」
ちょっと嘘でしょコイツ
シャンパングラスを私の口元に
グイグイやってくるこの人。
断ろうにも断れず仕方なくグラスを口元に傾け
飲み干せばおじさんは嬉しそうに拍手。
けれどもその私の呑みっぷりに
おじさんは何杯も私に呑ませ時間は経過していった
『…どうしよう出勤初日にしてもう辞めたい』
こんなに夜の仕事が大変だとは思わなかった
まさかA子も毎週こうして仕事をしていたとは
考えられない
なんて、バックヤードで頭を抱えている中
先輩からAちゃーんよろしくー！なんて声をかけられ、表に戻った
他の席のグラスを下げるよう頼まれた私は
店内を移動中、入口の方で新しいお客さんが入る
声が聞こえた
また新規のお客さん？
なんて、目を移せばそこに立っていたのは
『…げえ？！』
あの悟と傑だった
やばい！！
なんて近くのソファに身を隠し少しだけ
彼らを覗き見る
やっぱり間違いない、あの二人だ。
だけど、寄りにもよってなんでウチに？！
そう思っていれば彼らはすぐ近くのテーブルの五番に
案内されたようで、ベテランの先輩方とこの店のナンバーワンの女の子が付いた
兎に角、バックヤードに戻らないと…！
そう思った私はそろりそろりと
後ずさり、その場を去る
しかし
「女の子みんなチェンジして貰える？」
「うちのナンバーワンですよ？！」
「知ってる、代わりにそこのへっぴり腰
お前俺らの接待しろよ」
………へ？
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
