２１滴 ページ22
魚を二匹食べ終え、またも満足そうにしたAと杏寿郎は目が合う。
杏寿郎「……君は本当に猫のようだな。 はははっ」
…………猫…？
それ……魚を食べたってだけなんじゃ…？
しかもそれの何が面白いんだろう。
ま、どうでも良いけど。
Aは杏寿郎から離れると、またも羽織を頭からすっぽりと被った。
杏寿郎「うむ！ 他に何か必要なものがあれば遠慮なく言ってくれ！」
Aからの返事は無い。
それでも杏寿郎がAに毎日かかさず声をかける日々は続いた。
＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿
そんなある夜＿＿。
胡蝶「…煉獄さん、身体の具合…良くないですね…。
このままでは復帰は…難しいと思って下さい…。
……すいません…」
杏寿郎「…うむ！ 自分の身体だ、そんな気はしていた！ 胡蝶が謝ることでは無いだろう！ 気を遣わせてすまないな！」
胡蝶「こんな時に人の事は気にしないで下さい…。
それに…例え復帰は出来なくても煉獄さんが生きて戻って来てくれて私は嬉しいですよ…？
今は本当に安静にし、身体に負担をかけないようにして下さいね。では…」
杏寿郎「うむ、分かった！ 胡蝶、ありがとう！！」
胡蝶が部屋から出ていくと杏寿郎は大きな溜め息をつき、先程までの笑顔は消えていた。
杏寿郎(そうか………。
左目の事もある、前の様には動けないとは思ってはいたが……復帰は出来ると思っていた。
…………それはキツイな。
…俺はもう刀を握れないのだろうか…?
…………俺が生き延びた…意味とは……)
目を閉じ、復帰することが出来ない自分に今までに無い程の不甲斐なさを感じていた杏寿郎の姿を、Aは羽織の隙間からジッと覗いていた。
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彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月27日 19時) (
レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 青白の狼さん» わぁ！可愛いって思って貰えて凄く嬉しいです(TT)✨優しい煉獄さん、最高ですよね…🤦❤️← (2021年11月19日 20時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 何このかわいい生き物(夢主)・・・尊っ。優しい煉獄さんに戻って、よしよししてあげて〜。 (2021年11月16日 13時) (レス) id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 葵さん» こちらこそメチャクチャ嬉しいですー（Τ∀Τ)!!完結目指して頑張ります💪 (2021年11月15日 1時) (レス) id: 86a7064ea0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 興味ほんいでみてみたんですけどメッチャクチャ良かったですw！これからも応援してます！ (2021年11月11日 23時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2021年11月4日 21時
