１６４滴 ページ22
『……やだ』
杏寿郎「ん、ほら……」
_____ここは蕎麦屋の２階。
人目につかずAを休ませるのにやってきた杏寿郎だが、いくら言ってもAは血を飲もうとはしない。
うーむ、と唸りながら杏寿郎は先程の青年が気になりながらも、まずはAをどうにかしなくてはと考える。
杏寿郎「…むっ、手が痛むな……
さっきまでは何とも無かったんだがなぁ
(本当は傷なんて治さなくても良いんだが…
この様子だと意地でも血は飲まないんだろう)」
ワザとらしく噛まれた手をジッと見ながらAの側へと寄る杏寿郎。
『……手、痛い？』
杏寿郎「あぁ、痛むな」
その素振りでやっと杏寿郎の方へと意識を向けるAは杏寿郎の手を取ると、ちゅうっと口付けするように手の甲に唇を寄せた。
丁寧に血も舐め取り傷口もキレイに治った杏寿郎の手を握りながら顔色も良くなったAは杏寿郎の膝へと乗ると肩に頭を寄せ、
“ありがと”と礼を口にした。
杏寿郎「うん？ 礼を言うのは俺の方だろう！
いつもありがとう」
今度は杏寿郎が礼を言い、Aを抱き寄せると、
「……へぇ、
あんだけの量でこんなに回復すんだ」
杏寿郎「？！ 君どうやって…！」
何の気配も無く、そこには先程の青年が興味深そうにAの様子を見ている。
「…あんたの血が特別なのか、
それともAの性質なのか興味あるな。
見る限り
杏寿郎「………君、一体何者なんだ？
何故、Aのことを知ってる。
Aは君の事は知らないようだが？」
「え？ そんな気はしてたけどA、
俺のこと覚えてないの？」
『……………知らないもん。
でもあんまりすきじゃない、 ふんだ』
ジトっとした目でAは青年を見るが、何度見ても覚えてなんかいないし、さっきの杏寿郎を餌呼ばわりした事にご立腹。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2023年3月15日 23時) (
レス) @page23 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 青白の狼さん» わー🤣💦たまに広告のタイミング！！ってなる時がありますよね…😇 (2022年8月14日 21時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 153滴を読んでいたら、精力剤の広告がニンニクの画像付きで・・・なんちゅータイミングや。(^_^;) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 28fcd9b504 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - まゆさん» いつもありがとうございますー!!凄く励みになります🥹!!✨更新遅いですがこれからも良ければお付き合いお願いします☺️ (2022年8月11日 22時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新待ってました〜〜！展開がおもしろいです😆これからも更新楽しみにしてます(*^▽^)/★*☆♪ (2022年8月10日 10時) (レス) @page3 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2022年8月5日 14時
