１５３滴 ページ11
『あ、あのね？
杏寿郎に喜んでもらいたくて考えたんだけど………』
杏寿郎「うむ…？」
眠らない吸血鬼のAと夜を過ごすのに
このまま何も起きない確率のが低かった。
『杏寿郎に…………
たっ！ 食べてもらいたくて！！』
杏寿郎「んぐっ…！？ う、うん？
食べ…？」
『…そう！
前 (鬼に食べられそうになった時) からそう思ってて…
やっと決心したと言うか』
杏寿郎「え…いや、そのだな……。
それにAは…」
接吻以上の事は知らないだろう？
そう言おうとしたが、
『ハジメテだし、
い、痛いとは思うけどね、
大丈夫、覚悟は出来てるから…！
だから杏寿郎には食べて欲しいの…！』
杏寿郎「……よもや…。
痛い等とどこで知ったんだ……」
よし、言った！
ここまで言えば杏寿郎だって私の本気が分かるよね…？！
情けないけどお金なんて無いし…私が杏寿郎にあげられるものって私しかないんだもん…！
杏寿郎だって食べたいって言ってたから喜んでくれるはず……！
それにしても杏寿郎、さっきから何かしんどい…のかな？
……何かツラそうと言うか…耐えてると言うか…？
血管、切れない？ 大丈夫？
杏寿郎「………A、体調に何も変化は無い…のか？
先程までの熱さ等……」
『え？ うん、特に今は何も？』
杏寿郎「……それでも喰われたい、と…？」
『………ダ…ダメだった…？』
まさか喜ばないの？ と顔色を伺うような表情で首を傾げ、杏寿郎を見るAに、またも杏寿郎の気持ちは揺らいだ。
Aに薬の効果は出ていないという事は今の誘いはA自身の要望であって、いつどこで接吻の先を知ったのか気になるところではあるがそれを断るのはAを傷付けてしまうのではと考えた。
でも薬のせいで加減が出来るのか不安な杏寿郎は葛藤していた。
『あっ………、その…ハジメテだがら…
どんな感じかよく分からなくて………。
だから杏寿郎が思うままに食べてくれたら良いから…！
もし…痛いって言っちゃっても………
そのまま気が済むまで食べてね…？』
その瞬間
ブツン
何かが切れた音がした。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2023年3月15日 23時) (
レス) @page23 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 青白の狼さん» わー🤣💦たまに広告のタイミング！！ってなる時がありますよね…😇 (2022年8月14日 21時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 153滴を読んでいたら、精力剤の広告がニンニクの画像付きで・・・なんちゅータイミングや。(^_^;) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 28fcd9b504 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - まゆさん» いつもありがとうございますー!!凄く励みになります🥹!!✨更新遅いですがこれからも良ければお付き合いお願いします☺️ (2022年8月11日 22時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新待ってました〜〜！展開がおもしろいです😆これからも更新楽しみにしてます(*^▽^)/★*☆♪ (2022年8月10日 10時) (レス) @page3 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2022年8月5日 14時
