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最悪だ。
それでも何も気づかないふりで接客をしなければならない。
セクハラなんて今のわたしは、耐えるしかない。
この職を失うわけにはいかない。
問題を起こすわけにはいかない。
バーボンを取り、ショットグラスに注ぎ、水を加えてトワイスアップしたものを3人組の前に置いた。
「お待たせしました」
「サンキュー」
テンション高めで言うとそのバーボンに手を伸ばそうとしたときだった。
一番右に居た一人の頭がバーボンで濡れた。
その光景に呆気に取られているとあとの二人も頭からバーボンまみれになった。
「っ…てめぇ」
樹さんが何食わぬ顔で3人にバーボンをかぶせた。
店内の人たちがこの騒動をじっと見ている。
オーナーでさえも口をぽかんと開けていた。
「何すんだ、てめぇ」
「おい分かってんのか？」
『…てめぇらこそ、何やってんだよ？』
「…あ？」
『人にわざといやらしいことさせてその写真撮って、お前らこそ何やってんだよって聞いてんだよ』
「…」
『こいつが何も言わねぇの逆手に取って最低なことしてんじゃねぇーよ、ふざけんなよ』
そう怒鳴った樹さんは彼らの胸ぐらを掴んだ。
このままじゃ本当に殴りそう、だめ。
奥から高地くんが飛び出してきて、
「樹やめろ！」
そう言って彼らから引き離した。
それでも怒りに身を任せる3人組は樹さんに殴りかかろうとしたとき、
オーナーの声が店内に響いた。
「警察呼ぶわよ」
「…」
「樹も離れなさい」
『…ッチ』
「お客様、ウチの大事なスタッフの写真を撮影したのでしたら今すぐここで携帯を出して削除していただけますか？もしできないようでしたら警察お呼びします」
そう言うと舌打ちを鳴らしながら3人とも携帯をカウンターに置いた。
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くらら(プロフ) - uskさん» コメントありがとうございます。すごく嬉しいです。もう一波乱ある予定ですがエンドロールまでお楽しみいただければ幸いです。 (2021年9月15日 21時) (
レス) id: f815a3c4d3 (このIDを非表示/違反報告)
usk(プロフ) - 映画を見ているみたいなロマンチックなお話だな、と思っています！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: 9866245c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Clara
| 作者ホームページ：https://instabio.cc/30822109WE21W
作成日時：2021年9月3日 20時
