先輩の事、嫌いです。 (ページ6)

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『…え、きょも、なんか怒ってる？』

私の腕を引いて保健室を出るなり、ズカズカと早歩きで歩いていくきょも。

京本「怒ってる」

『え、なんで？』

京本「さあね。」

こうなったきょもはめんどくさい。

小さい頃から怒ったり拗ねたりすると明らか態度に出してくるくせに聞いても答えてくれない。

それで放置しとけば勝手にベラベラ話してくるからいいんだけどね。

京本「…俺は怒ってます」

『はい。なんでしょう』

お、今日は思ったより早かった。

京本「①なんで保健室にあいつと2人でいたのか。
②俺の事彼氏じゃないって必死に言いすぎ。」

そう言いながら、プクッと女の子みたいにほっぺを膨らましてるきょも。

『ふふっ。可愛いね、きょも』

京本「…は。可愛くないし」

今日の1日は気分が落ちたり上がったり良い日だったのか悪かったのか分かんないけど、きょもに癒されたから良い日だったことにしとこう。

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