先輩の事、嫌いです。 (ページ46)

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『やば、私も行かなきゃ』

そう口にした瞬間、

後ろのドアがまた開く音がした。

…松村先輩？

戻ってきたのかな？

と入口の方をむくと、

ピンクが立っていた。

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『…ぴんく？』

樹「やっほ～Aちゃん！

てか、相変わらず俺の事ピンクって呼んでんの～？
ひっどいな～」

もうお昼休みは終わる時間だけど、
何しに来たんだろ。

『サボりですか？』

樹「ん、ああ～っ。さっき担任に呼ばれちってさ～」

と大きく伸びをする。

樹「遊びすぎてもうちょいで単位なくなりそー。笑

ちょっとしょっぴーとサボりすぎたかなー」

単位なくなるまでサボるってどんだけだよ。

と思いつつ、お弁当をまとめて屋上から出ていこうとする私。

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樹「なあっ。Aちゃんってさ、

北斗のこと、好きなの？」

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樹「北斗は辞めといた方がいいよ～」

景色を見ながら言うピンク。

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『…どーゆー意味ですか？』

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樹「傷つきたくないなら、北斗は辞めといた方がいい。

これ忠告。」

ピンクの言っている意味がわからない。

傷つく？

松村先輩を好きになってなんで傷つくってゆーの？

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樹「だから俺にしといた方がいいよ～っ」

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『…自分のこと棚に上げて、松村先輩のこと悪くいうのやめてください。』

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樹「…Aちゃん、もっかい言うけど、

北斗はやめとい…『なんでそんなこと言われなきゃいけないんですか！？』

『私が誰を好きでいようが、他人にとやかく言われる必要なんてないです』

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…ムカつく。

そこまでして女の子に好かれたいの？

『…やっぱり、私あなたのことなんて、好きになんかなりません。ずっと。』

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