先輩の事、嫌いです。 (ページ41)

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…なんだ、これは。

なんなんだ、この空間は。

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北斗「Aちゃんのお弁当美味しそうだね。

それ自分で作ってるの？」

私は今、松村先輩と2人でお昼ご飯を食べている。

時を遡ると、約4時間半前くらいの朝のこと。

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北斗「あ、Aちゃんおはよー」

偶然、登校してきた時に昇降口の前で松村先輩に会った。

『あっおはようございます！』

北斗「Aちゃんいつもこのくらいの時間帯に登校してきてるんだ！」

『はい！松村先輩もですか？』

北斗「あ、いや俺はいつもはもうちょっと早いんだけど、今日はたまたまかな」

『そうなんですね！』

北斗「どうしたの？」

ピンクが周りにいないかキョロキョロする私を不思議そうな目で見る松村先輩。

この2人で登校してますっていう幸せな空間をあいつのせいで台無しにされたくない。

『いや、なんでもないです！』

今日はいないみたいで安心する。

北斗「あ、今日お昼休みさ、良かったら一緒にお弁当食べない？」

『えっ！？』

予想もしていなかったことを言われ、思わず歩いていた足が止まる。

北斗「あ、いや、深い意味は全然ないんだけど、今日樹としょっぴー昼休みに担任から呼ばれたみたいで。

1人でも全然いいんだけど、ご飯くらい楽しく食べたいなーみたいな？笑」

「俺寂しすぎるか。笑」と笑う松村先輩。

…そんなの、、

『ぜひ！！！食べましょう！！！』

嬉しすぎて大きな声が出てしまい、私も松村先輩もびっくりする。

北斗「ははっ！誘いがいがあった。笑

じゃあお昼休み屋上ね！」

…嬉しい。

嬉しすぎて、どうにかなっちゃいそう。

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この時の私は本当に幸せで。

ただ、ひたすら目の前のことに夢中で。

これから起こることなんて、全く思ってもいなかった。

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