先輩の事、嫌いです。 (ページ5)

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ん、なんかすごい心地いいなー

誰かが私の頭撫でてくれてる。

松村…先輩かな。

松村先輩だったら嬉しいな。

…とっても心地いい。

ふわふわしすぎて、夢かな。

京本「A～！…え、だれ」

安眠はきょもの声とガタンッという椅子の音で解き放たれた。

『…ん…あれ…私寝てた…？』

目を開けると横には少し焦った表情の松村先輩。

と、その松村先輩を若干睨んでいるきょもがいた。

『松村先輩…？』

北斗「…あ、Aちゃん、よく寝れた？」

そう言いながら優しい顔で笑ってきた松村先輩。

『はい！なんか、私いい夢でも見てたみたいです！』

北斗「そっか。休めたなら良かった」

…幸せな空間だな～って思ったのも束の間、

京本「A！もう放課後だから帰るよ」

『…え！？私そんなに寝てた！？』

慌てて保健室の時計を見ると、きょもの言った通り、既に下校時間だった。

バックは持ってきたから、と手をとってベットから起こしてくれるきょも。

普段はほんわかとしてるきょもだけど、意外と頼りになるんだよな～

北斗「いいね、彼氏くんに迎えに来て貰えて！」

『え！？違います、彼氏じゃないです！！』

北斗「あ、そうなの？俺、鍵かけて出てくからお先にどーぞ！」

そう言いながら鍵をくるくる回してにこにこ言ってくる松村先輩。

『すみません。じゃあ！』

ペコッと頭を下げたら腕をいきなりきょもに引っ張られながらも保健室を出た。

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