先輩の事、嫌いです。 (ページ39)

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京本「なあ、A食堂から戻ってきてから変じゃね？」

慎太郎「…なんか、ニヤニヤしてるよね」

教室に戻ってきてからも余韻が抜けず、

きょも達いわく、ニヤニヤしてたらしい。

慎太郎「あ、やべ。俺そろそろ戻るわ」

京本「じゃあな」

『慎ちゃんばいばーい！』

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「きりーつ、れい」

『さようならー』

さっきの松村先輩との余韻で、ピンクの事などすっかり忘れていた。

『きょも帰ろ～』

「えっ、樹先輩だっ！！」

「ええかっこいい、、、、」

クラスの女子達の声で後ろのドアに目を向ける。

…あ。

樹「Aちゃーん。」

壁にもたれながら手をヒラヒラと振ってくるピンク。

やば、忘れてた。

ピンクが来る前に帰ろうと思ってたのに。

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女の子達は、ピンクの周りにいる女の先輩達がいないのをここぞとばかりに話しかける。

「あの、先輩っ今度遊んで貰えませんか？」

「ずるい！私も！」

おー、モテる人は罪だねえ。

『…きょもっ行こっ』

私は小さい声できょもに話しかけ、腕を掴み前のドアからこそこそ出ようとする。

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樹「Aちゃん行こっか～！」

うまく免れたと思ってたけど、そうもいかなかったみたい。

廊下で名前を呼ばれて腕を掴まれ、クラスの女子だけでなく、廊下にいた他のクラスの子達にも注目される。

樹「あれ、君は、、いつもAちゃんと一緒にいるよね！」

きょものことを見て話す。

京本「…なんすか。」

樹「良かったら君も一緒にデートする？」

…発想が飛び出てんだよなあ。

京本「はあ？しねえし、」

樹「ははっ。可愛い顔してるね！

よっしゃ行こ！」

強制的に腕を掴まれ、歩き出す私ときょも。

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もうどうにでもなれ、と特に抵抗することも無く歩いた。

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