先輩の事、嫌いです。 (ページ26)

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誰も教えてくれないなら自分で直接聞きに行くよ。

隣のクラスを覗くと、見た限りでは慎ちゃんの姿は見つけられない。

放課後に出直すかと思ったら、2人の男子と目が合う。

髙地「あれ？京本の友達じゃね？」

ジェシー「てかさっき倒れてた子じゃん！！」

…おいおい、デジャブな事になりそうだからやめてくれ。

そう言えば、慎ちゃんと付き合ってる時に周りにチラチラいたような気がする。

『あの！慎太郎くんっていますか？』

慎太郎の言葉を出した瞬間2人でニヤニヤしながら顔を見合わせる。

ジェシー「あれあれ～？助けてもらった慎太郎くんに愛の告白ですかあ～？」

髙地「ばか！慎太郎の元カノだよ！」

ジェシー「うそ！それはやばい！ahahaha！」

…何だこの人達。

…て、「助けてもらった慎太郎くんに」？

『ねえ！さっき私が倒れた時に私を保健室まで運んでくれたのって、、』

ジェシー「慎太郎だよ！！こうお姫様抱っこしてまるで王子みたいにスラスラ～っと歩いていってた！！」

と、興奮しながら友達をお姫様抱っこしてわざわざ再現してくれる2人。

…やっぱ慎ちゃんか。

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「なにしてんの？お前ら」

背後から懐かしい声が聞こえる。

ジェシー「ふぉぉぉ！王子様のご登場だあああ！」

…この人1回黙らせてもいいかな？

慎太郎「Aどした？それより大丈夫か？
大したことなさそうで良かったけど」

『…慎ちゃん。ちょっと話したいことあるから、放課後、いいかな？』

慎太郎「うん。わかった」

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