先輩の事、嫌いです。 (ページ21)

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樹「うるせえよ。笑うな」

ピンクの一言で教室がシーンと静まり返る。

樹「しょっぴーも。いちいち余計なこと言わないで」

松村先輩も、しょっぴーとかいう人も、
3年生達もその場にいた全員、もちろん私までもがびっくりしていた。

びっくりして涙が引っ込む、、、

なんてことは無く、涙がこぼれた。

それを見た瞬間、ピンクが私の腕を掴んで教室を出た。

北斗「樹っ…」

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『あのっ…！』

1度出たら止まらない涙が出てくる私の腕を掴んだまま、ずんずんと歩いていくピンク。

そのまま、屋上に来た。

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樹「大丈夫？」

私の腕を離すと顔を覗いてくる。

私は手で顔を隠し、下を向く。

『…大丈夫です。』

樹「ごめんね、別に悪気があって腫れちゃったねとか言った訳じゃないんだけど、、」

指の隙間からピンクを見ると、見たことも無い顔でオロオロ焦っている。

…なるほど、女の涙には弱いか。

樹「しょっぴーが言ったこともあんま気にしないで、、」

『私、先輩が嫌いです。』

樹「え？」

自分でももう何を言いたいか分からないけど、口が止まらない。

『女好きだし、チャラいし、うるさいし、大っ嫌い。

…だけど、さっきは助かりました。

ありがとう…ございます』

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そう言うと、すっごくびっくりしているピンクの顔が見えた。

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