先輩の事、嫌いです。 (ページ19)

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お昼休み、私はなぜか気まずそうにしているきょもに話しかけた。

『きょも！へへ、見てこのおでこ。笑』

京本「…A。ごめん。痛かったよね。」

さっき、安達先生も言ってたけど、なんできょもが謝ってくるんだろう。

『なんできょもが謝るの？』

京本「え、だって俺がお前に手振ったせいで…」

なーんだそういうことか。

『違うよきょも！きょものせいじゃない！』

今にも泣き出しそうなきょも。

ほんとに男子だけど、そこら辺の女子より可愛いと思う。

『私がよそ見してたから私が悪い！！きょもは悪くない！

それに、なんかサッカー頑張った勲章みたいな感じでかっこよくない？笑』

そう言うと、きょもはふふっと微笑む。

京本「昔から漢気あるよね、Aって」

クスクス笑いながら言ってくるきょも。

良かった、きょもが笑ってくれて。

『あ、そういえば私松村先輩に用があるからちょっと行ってくるね！』

京本「え、あの人に？」

『お昼先食べててー！』

久しぶりに会う松村先輩にさっきまで倒れていたことなんてなかったように気持ちが高まっていた。

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