先輩の事、嫌いです。 (ページ18)

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『…ん』

あれ、ここどこだ。

目を開けると、真っ白な天井が見える。

ガバッと起き上がると私はベットの上にいて、おでこら辺がズキっと痛んだ。

先生「あら、起きた？頭は大丈夫？痛くない？」

『あ、私そういえば、体育で、、』

先生「サッカーボール顔面キャッチしたんだって？笑」

「派手にやったわね～」って笑う保健の安達先生。

さすが保健の先生、超美人。

『私、顔面クリーンヒットして気失ってたんですか？』

身体、やわすぎだろ。

先生「んーまあ、気温結構高かったし、脳震盪起こしちゃってたからね。」

『あの、誰が保健室に連れてきてくれたんですか？』

普通に何気ない質問をしたつもりだったのに、先生はうーんと考えた表情を見せる。

先生「んーとね、ヒーロー！みたいな子だったかな」

え、誰。

ヒーロー？男子？先生？

『…きょも？とか？』

先生「きょも？ってもしかして京本くんのこと？」

「可愛いあだ名だね、あの子にぴったり」と質問には答えてくれない先生。

先生「残念ながらきょもくんではないけど、まあ、ヒーローみたいな子！」

…なんか、隠してる？

なんで教えてくれないんだろ。

純粋にその疑問だけが残ったが、

先生「ほら、もう頭は痛くない？

なら教室戻る！」

私さっきまで倒れてたのに、美人な顔してるくせに結構鬼畜だなー、なんて思いつつ立ち上がる。

保健室を出る前「あ、ねえ」と声をかけられる。

先生「あなた松村くんと知り合いよね？」

…松村先輩？

『あ、まあ、、』

先生「さっき松村くんも保健室にいたんだけどね、ちょっと彼に用事お願いするの忘れちゃったから放課後保健室に来るように伝えといてくれないかな？」

とお願いされた。

先生なら放送でもなんでも使えばいいのでは？と思ったけど、松村先輩とお話できるし了解した。

先生「あと、きょもくんだいぶ落ち込んでたみたいだから、声掛けてあげてね」

そう優しく笑う先生はほんとに美人だと思った。

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