先輩の事、嫌いです。 (ページ15)

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樹side

あー授業つまんねえ。

周りを見渡してもほとんどが話していたり、寝ていたり。

俺も一眠りすっかな～て思いつつ机に顔を伏せる。

樹「あー、、太陽がきもちいー、、」

「…A～！パス！」

ウトウトしかけてたけど、外から聞こえるその声に起き上がって外を見た。

「Aナイスー！」

樹「お。Aちゃんだ。」

…へー、運動出来るんだ。

見た目は可愛い系だけど、性格はサバサバしてるから運動できててもそれほどのギャップはなかった。

あのクールさでボール顔面キャッチとかしてたら面白すぎるけど。笑

しばらく後輩達のサッカーを見ながら、
あ、あの子可愛い、あの子も可愛いと女の子を見て楽しんでた。笑

まあでも、1番可愛いのは、

Aちゃんかな～と思いながらまたAちゃんに視線をやると、
シュートを決めた後に誰かに微笑みながら手を振ろうとしている。

誰に笑ってるんだろ、

そう思った瞬間、

樹「あ！危ない！」

綺麗なロングパスがAちゃんに向かっていて、思わず声を出して椅子から立つ。

先生「おい樹。お前集中しろよ。」

翔太「せんせー！樹の奴、体育やってる2年の女子達見ててニヤニヤしてましたー！」

「やばすぎー！」「フウウウ！」とかクラス中からのヤジが飛ぶ。

樹「…しょっぴーうるせえよ。」

と言いつつ、ボールの行方が気になって外をまた見る。

樹「…っ」

さっきのロングパスは見事にクリーンヒットしてAちゃんはグラウンドに倒れていた。

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