先輩の事、嫌いです。 (ページ13)

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『あ～やっと終わったあ』

ピンクのせいでイライラしていて気づいたらのめり込んでホッチキス作業してた。

時計を見ると、18時を指していた。

『やば、もうこんな時間』

早歩きで下駄箱に向かい、外を出て学校から出る。

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˹俺の事好きにさせる˼

さっきのピンクの言葉を思い出す。

…好きになるかっつーの。

大体、私にだって好きな人いるし。

少なくともあんなタラシ男なんて絶対好きになんてならない。

「A？」

校門を出て少し歩いたところで誰かに名前を呼ばれ、振り返る。

『…慎ちゃん』

慎太郎「よ。久しぶり」

若干お互いに気まずさがある。

慎太郎「やっぱクラス違うと全く会わなくなんのな」

『そうだね』

慎太郎「…なんか雰囲気変わった？」

『そう？かな』

慎太郎「なんか、大人っぽくなった」

慎太郎「こうやって一緒に歩くの久しぶりだな」

そう、慎ちゃんは私の元カレ。

順風満帆だったはずのある日、

私は突然慎ちゃんから別れを告げられた。

当時は本当に慎ちゃんが好きだったし、
号泣したな。

慎太郎「…あのさ、やっぱ俺…Aのことっ…」

『慎ちゃん。

…私達別れてから結構経ってるんだよ。』

そう言うと、悲しげな顔で「そうだよな。」って笑った。

『部活、頑張ってね』

無言が気まづすぎて、そう一言いい、バイバイした。

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なんか、最近学校が憂鬱だなあ。

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