Sweet Violet (ページ18)

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68.

樹「ごめんな、」

マネージャーに、Aを実家に送って貰って、俺も荷物とって、俺の実家に。

『大丈夫ですよ。それより、大丈夫ですか？奥さん』

樹「だいじょばねえな。平気なフリしてるけど」

『ですよね〜…』

話し合いが必要だから、今日はAの実家だけど。

Aの実家に着くと、Aがソファにいて。

「あ、彩羽寝ちゃってて…。客間あるから、そっちにしない？」

お邪魔しますとだけ、言って、客間に入る。

樹「ごめんな、俺のせいで。」

「今回は誰も悪くないよ。」

樹「ん」

「あのね、公表するべきだと思った」

樹「でも、それでAは平気なん？マスコミの意志より、Aの本音が知りたい」

「公表は怖いよ？彩羽が今後何言われるかわかんないし、私もう一般人なんだから、ほっといてよって思う」

樹「うん」

「でも、これがアイドルの奥さんの末路だと思うし、これが自分が踏み込んだ芸能界だと思うから。」

樹「A…」

「それに、これくらいで挫けたら、樹くんも彩羽も守れないよ」

樹「母親ってやっぱり強いな」

「樹くんが、彩羽と私を守ろうとしてくれるからだよ？」

樹「ありがとう」

「こちらこそありがとう。」

樹「じゃあ、その方針で。」

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