Sweet Violet ページ16
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66.平凡な日々は
平凡な日々は、続きはしなくて。
樹「Aわりい、家帰れねえ」
「なんかあった？」
樹「とりあえず、事務所行ってくる。帰ったら、説明するわ。」
そう言って、家を出た樹くん。
樹「なんかあっても開けんなよ。後、今日は家出んな。」
それだけのメッセージが来て、何となく察した。
今日は、家にまいやんが来る予定だった。
その旨説明すると、家の近くまで来てたけど、記者が居てそれを連絡しようと、タクシーにとりあえず乗ったら、連絡が私から来たみたい。
仕事を一緒にしてくれる子にも連絡し、会議は全てリモートへ。
「は〜〜…」
ピコンとLINEが入った。
それは、慎太郎くんからで。
慎太郎くん曰く、私がここに住んでいて、尚且つ、樹くんが子ども抱えてること、私が子ども抱えてる所を撮られたようで。
子どもの顔も同じだし、結婚相手は私だと。
「彩羽、パパ帰って来れないって。ママと待ってよーね？」
彩羽「〜う、」
「よし」
気合いを入れて、事務作業を始めた。
その間に、樹くんからの連絡はないし、あるはずもなくて。
いつ帰ってくるかは、分からない。
今、記者が近くにいる以上、樹くんは帰って来れない。
その間、家からも出れない。
どんどん、樹くんがいない寂しさが込み上げてきた。
「…だめだ、」
会いたいって思ってしまう。
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作者名：ゆうあ
| 作成日時：2023年12月12日 23時
