#7「初対面」 ページ8
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やっとだ。
100メートルほどの距離を走っただけで息切れやば。歳って怖い。
ガチャっと社長室を開ける。
「失礼します」
そう言って中に入ると、
♡「え、結構あの人可愛くない?」
♡「絶対あの子じゃん!」
ひそひそ噂話が始まる。
ぐはっ…美少女すげえ…
「めっちゃ可愛い…場違いやんわたし」
♡「そ、そんなことないですよ!鈴木さん…?も可愛いですすごい!!」
「ごめんねお世辞言わして…」
美少女は心も美少女。素晴らしきことだ。
てか、もう10時じゃん。社長いないじゃん。
「社長おそいね」
♡「時間にルーズって聞いたことあります」
「なんでそんな奴が社長してんの…
つか、普通入社直後に対面するはずなのにわたしは社長と初対面ってマジでおかしくない!?
ほんっと、社長とか向いてない…」
♡「す、鈴木さん…う…後ろ…!」
「へっ?」
振り向くと…
『社長向いてないって…誰のこと?』
にっこり笑うイケメン。
つかほっそ。ほっそ。ほっっそ!!
この人も社長秘書候補の人かな??
「社長と対談したことあります?入社直後にするはずなのに、わたしだけしてなくって!」
気分が治らないわたしはその人にまで愚痴り始めた。
『うーん、それはねぇ…』
「絶対そんな奴の秘書なんてしたくないのに…部署の推薦のせいで!」
くーーっと悔しがる真似をする。
でも隣で美少女ちゃんはわなわなと震えていた。
「…どしたの?」
♡「そ、その人です…」
顔面蒼白、とはまさにこのことだ。
真っ青になった美少女ちゃんが目線を向けている方へわたしも振り返る。
いるのはさっきまで愚痴を聞いてたいけめん。
「え?」
どういうこと?
もう一度美少女ちゃんの方を向く。
♡「その人が…社長なんです…!」
「…ん!?」
え?
『さっきはどうも、俺のグチを俺に話してくれてねぇ…』
ゴゴゴ…と後ろにキャプションが入りそうなくらいの圧を感じる。
恐る恐る振り返ると…
さっきの爽やかスマイルではなく、何か企んでいる表情をしてイケメンがわたしを見ていた。
「ひ、ひ…ひゃああああああああ!!!」
わたしは社長室を急いで飛び出した。
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ぽむりんこむ - yukina♪さん» 私と歳もあまり変わらないですね、自己ベスト出せましたか? (2019年10月8日 20時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - 明日陸上本番なんですよ!出来れば自己ベスト出せるように頑張ってきます! 作品楽しみにしてます♪ (2019年10月2日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - I LOVE sixTONESさん» 作品のシリーズ一覧で飛べます (2019年9月20日 20時) (レス) id: 50ff4b13a1 (このIDを非表示/違反報告)
I LOVE sixTONES - ぽむりんこむさんへ 小説移行できません!! 確認してみて下さい。 あと、応援してます! (2019年9月18日 15時) (レス) id: ee4aafbc89 (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - はい!応援してます! (2019年9月15日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年8月6日 19時