セ *noside ページ27
*
「Aさんの記憶喪失ですか…」
俯いて黙り込んでいるフロイドと、それを励ますジェイド。
「━━━━━━残念ながら、それは少し難しそうです」
悲しそうに、しかし淡々と事実だけを
フロイドに伝える学園長。
もう分かっていたことなのに、フロイドの
心が痛くなる。
オレだけが、またかぁ…とぽつりと零した言葉。
きょとんとこちらを見てくるAに目を向ける。
保健室のカーテンにフロイドの顔
がぱたぱた、と当たる。
「ごめんね、メジロちゃん。また夜とか。」
花瓶にフロイドの生けたナンキュラスが
カーテンの影に揺れてナンキュラスの形の影ができる。
くすっと笑ったA。
フロイドは保健室のカーテン越しに胸に手を当てていた。
夜になった。
フロイドは保健室に向かってやった。
ちゃんと通えて偉いでしょ、と一人で自分を褒めてやる。
でも心の隙間は埋まっていなかった。
ーーーー
ナンキュラスの花言葉
「出逢えた奇跡」
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オパール - 面白かったです！ (11月9日 13時) (
レス) @page33 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - あ (2022年10月26日 20時) (レス) id: b816b5aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - ありがとうございました。 (2022年4月15日 19時) (レス) id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - やべぇ…毎日更新きつい…頑張るぜ！ (2022年3月30日 8時) (レス) @page20 id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっき | 作成日時：2022年3月26日 20時
