で。 ページ26
*
ぱち、と目が覚めた。
あまり見覚えの無いベッド。
保健室にオレはいた。
あまり怪我をしたことの無いオレにとって、
保健室にはそこまで行くことは無かった。
オレは自分が生きていたことに驚いた。
もし自分だけ生きてAが死んでいたら━━━━━━━━━
そう思うと寒気が襲ってきた。
オレがもし生きてなかったら、Aは助かったのかなぁ。
オレはベッドに顔を伏せた。
1時間後、5時間後。
段々と不安は迫ってくる。
それは少しだけ暑くなってきた頃だった。
「は…ここどこなのよ」
Aが目を覚ました。
「良かった…!!」
笑って涙を流すオレ。
らしくないなぁ、と自分で自分を馬鹿にすると、
Aは言った。
「あの、どなたですか」
Aが生きていたのははじめてだった。
それに比べたら自分のことを覚えていないなんて
楽なことだろう、と自分に言い聞かせた。
でも、目の前にいる人がいなくなっていないという奇跡と
新しく大きな大きな壁が出来たことにきゅっと胸が締め付けられた。
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オパール - 面白かったです！ (11月9日 13時) (
レス) @page33 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - あ (2022年10月26日 20時) (レス) id: b816b5aed7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - ありがとうございました。 (2022年4月15日 19時) (レス) id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - やべぇ…毎日更新きつい…頑張るぜ！ (2022年3月30日 8時) (レス) @page20 id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっき | 作成日時：2022年3月26日 20時
