【ツイステ】ウツボとおままごと。 (ページ23)

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て、ページ23

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Aのもう随分と見ていなかった笑顔を見て
オレは不思議と涙が頬を伝った。

「は？あんたどうしたの？」

「ちがっ…目にゴミが…」

「もう、なんなのよ〜」

Aの目は見透かしたような目だった。

オレはAを死なせたんだ。
という罪悪感が涙になって込み上げてくる。
なんだかAの目がお前のせいだ、もっともっと生きたかった。

どうして助けてくれないんだ、と言っているように見えた。
Aがオレの頭の中で泣いていた。
助けてって、救ってって、言っていた。

「ね、ねぇオレちょっとトイレ行ってくる」

「あ、うん」

オレはトイレの中の鏡で自分の顔をまじまじと見つめていた。
もうオレが死んだらAは助かるのかもしれない。
こんなループにも飽き飽きしている。

その瞬間、きゃあ、という鋭い悲鳴がラウンジを貫いた、

オレはまさか、と思ってホールへ向かう。
そこには切羽詰まった声でオレの名前を呼ぶ監督生と
慌てふためく寮生の姿があった。

「え、アザ…ラシちゃん…？」

こんなことがあったのは初めてだった。

アザラシちゃんのオーバーブロットした姿と沢山の人の波。
どうしよう、と思いAの様子を見てみた。
Aは咄嗟に震える手でマジカルペンを構えていた。

オレは戦闘許可が出た、出なくてもマジカルペンを構えた。
自分の戦闘に夢中になっているうちに、きゃぁぁ、
という最初に鳴った悲鳴とは違う、さらに大きい悲鳴が上がった。

こんなことは初めてだったから、オレは動揺していた。