【ツイステ】ウツボとおままごと。 (ページ21)

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ふぅ、と息を漏らした。
ループをするのにもいい加減疲れてしまった。
おやすみなさいは言えなかった。

毎日辛くなった。

ずっとモヤモヤとした気持ちが胸の奥に留まっていた。

これで6か月目である。

もうオレが助けるのはやめてしまおうかな。

ずっと戻らないままならこれは運命なのか。

Aが亡くなるのは運命なのか。

つう、と涙が頬を伝った。
その瞬間、机に突っ伏していたオレの頭には
アイツの笑顔がフラッシュバックした。

オレが守りたかったものを再認識した気持ちになれた。
またベンチで話したい。
ずっと守った笑顔を君に、オレに届けよう。

ありがとうは、行動に。

オレは眠気を覚まして外に行った。

ランニングにアイツが行った時刻だ。
オレも動かない足を動かす。
着いたベンチを見て、オレは絶句した。

もう助からないようなAがそこにはいた。
Aの横にはスマホが置いてあった。
割れた画面にはユウ、と書いてある。

まだ皆が起きていないと思って迷ったのだろうか。

オレはこんなにも守ろうとしていたのに。

「俺…は…」

後ろからたったっと足音がする。

「フロイド!!!」

ジェイドの声が聞こえる。
俺、また守れなかったよ、と言った。

否、言ってしまった。

深い海に堕ちて行った。

深く、深く、堕ちていった。