【ツイステ】ウツボとおままごと。 (ページ19)

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時ページ19

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あれ、ここは見慣れたハーツラビュル寮のベッドだった。

しかも転んだはずだった私は自室にいる。

頭のキズを抑えてみるが、痛みは全くなく、どこも変わっていない。

誰かが治癒魔法を使ったのだろうかと思い、私はリドルに聞いてみた。

「知らないね。それに、今寮にいるのは君とボクくらいだったよ。」

やっぱり夢か、と思いランニングに行くため、こっそり寮を抜け出した。

気持ち良い。

夢とおなじ感覚だ。

深く深く風の動きに浸っていく。

たったっ、と音がする。

ベンチが段々と近づいてくる。

ザッ、と靴がアスファルトに擦れる。

ドンッと鈍いような、鋭いような一撃が私の体を走った。

マジカルペンはない。

治癒魔法が使えない。
後悔なんて私らしくないな、と思いながら
前と同じことを思った。

ごめんね、またベンチで。

また、同じ感覚だった。

ゆらゆらと深い深い海にごぼごぼと溺れていた。

そのまま今度はもっともっと深く落ちた気がした。

夢なら覚めろ、と心の中で願った。

血がどばどばと頭から流れる。

正夢だったのか。

同じことを私は何回繰り返すのか。

ループ説を頭の中で唱えながら深い眠りについた。