【ツイステ】ウツボとおままごと。 (ページ15)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:2,273 hit

い。ページ15

*

「えー、本日この様な形であなたに会いに来たのは理由があります」

私はばん、と壁を叩く。

「今週末、私とデパート行くん？」

「あーそれねー、オレがメジロちゃんとどっか行きたいな〜って思ったからねー」

えっ、と声が漏れる。動揺を隠さなければ。

「は？それでなんでしょーか？」

「小エビちゃんに頼んでメジロちゃんに伝えてもらっちゃった！」

てへっ、と言いそうなほどこいつは悪気がないのである。
別に出かけるぐらいは良いのだが、
男女二人で出かける。

デートじゃん

私が口を開いたまま立ち尽くしていると、
フロイドはニヤニヤしながらこういった。

「あれ〜もしかして意識しちゃってる〜？」

「べ、別に意識してるわけじゃないからね…！」

私はドアを開けてそそくさとフロイドの部屋を出た。

「ふふっ、メジロちゃんおもしれぇ〜」

私はハーツラビュルに帰ると、ダッシュで自分の部屋に入った。
意識してない、意識してない、
こんなこと言われるの、初めてだったな。

意識してない、意識してない、意識してない…。

そう言っているうちに瞼も閉じていった。

ピコン、とメールの通知が届いた。
通知画面にはフロイドと書いてあった。
Aはもちろん夢の中。