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演説当日
昨日はAのおかげでいい演説の原稿ができて、
あとは達也がそれを読んで演説するだけ。
祥「達也…おせえな。」
沙「10時までに来なければ、辞退にさせてもらいます。それで文句ないわよね？」
聡「ああ。」
『達也くん…。』
小「A？」
『あ、なんでもないわ。』
結局真行寺の演説が終わって、
タイムリミットの10時になってしまった。
沙「悪いけど、規則は規則だから。」
西「では、第2カトレア学院初代生徒会長は真行寺文恵さんに決定しました。」
まじかよ…。
戦わないで負けとか悔しすぎるだろ。
落ち込んでいると、勢いよくドアが開いて達也がボロボロの姿で入ってきた。
達「わりいわりい、遅れた。」
聡「達也おせえよ！」
誠「なんだよ、その格好。」
達「ごめん、演説今からやるから…」
祥「もう終わったんだよ。」
達「え？」
ユ「お前が遅刻したからもう生徒会長決まったんだよ！」
達「マジか、そっか…わりいな。」
麻「何やってたんだよ。」
達「ちょっといろいろあって。」
聡「なんだよいろいろって！」
哲「この格好みりゃ分かんだろ。こいつのことだから意味のねえ喧嘩なんてするわけねえし。それなりの理由があったんだろ。」
祥「まぁ、そりゃあ…。」
聡「そっか、そうだよな！」
こんな大事な時に、達也が無駄な喧嘩するわけがない。
達也はそういう男だから。
聡「で、勝ったのか？」
達「えっ、あ、当たり前だろ。俺が負けるわけねえじゃん！」
祥「とか言ってボロボロじゃねえか！」
達「傷は男の勲章だろ！」
文「…がっかりだわ。」
真行寺がそう言い残して職員室を出て行き、他の女子もそれに続く。
そして女子の一番後ろにいたAが俺らのところで立ち止まった。
達「A、手伝ってもらったのにごめんな。」
『ううん。いいのよ、これ使って？』
達「あ、さんきゅ。」
Aは達也に真っ白なハンカチを渡して職員室を出た。
優しいな。
ほんとは納得なんかいってないはずなのに。
哲「Aに感謝しねえとな。」
達「ああ。」
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りんりん(プロフ) - わたし小学生からこのサイトにお世話になりましたし、きっかけはバカレアでした！！！この作品も、定期的に読みたくなってたまに除いてました笑 またリメイクとして、読めてとっても嬉しいです！！ (2019年12月3日 21時) (
レス) id: cf4b562aaa (このIDを非表示/違反報告)
MIKU - 最高〜〜♪ (2014年2月1日 22時) (レス) id: b30c540989 (このIDを非表示/違反報告)
Many(プロフ) - すっごく面白いです(*^^*)更新待ってます！！ (2013年6月20日 21時) (レス) id: e12b426740 (このIDを非表示/違反報告)
樹のお嫁さん?(プロフ) - 続きがみたいです！更新まってます！ (2013年6月18日 14時) (レス) id: 36f65c4e18 (このIDを非表示/違反報告)
サックス(プロフ) - 面白かったです！更新待ってます！ (2013年4月21日 16時) (レス) id: df49f2a5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉紗 | 作成日時：2013年4月5日 17時
