僕たちの帰る場所3 (ページ34)

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お菓子の申し子ページ34

mg side

dt「じゃあそろそろスイーツ行くよ」
その声にみんなの注目が集まる。

dt「みんなすごい数のアイディアをくれたから、困っちゃった」

そんな前置きのもと、まず出てきたのは照くんがずっと推していたタピオカ。
照くんの影に隠れているけど、実は俺も無類のタピオカ好きだ。あの日タピオカの話が出てから、俺もアピールしようと策を練っていたんだけれど…

ru「学校でもめっちゃ流行ってる」
fk「作るのもそんなに難しくないし、アリだな」
なんて、案外あっさり採用が決まってしまって拍子抜けする。

しかし、恐ろしいのはここからだった。
まずは、照くんによる怒涛のチョコレート祭りに、阿部ちゃんが持てる知識を駆使した世界のお菓子シリーズ。

sk「あーもう、1年分くらいチョコ食ったわ」
fk「照、流石にやり過ぎだって。どんだけあんのよ」

kj「甘っま、何これ」
ab「グラブジャムン。インドのお菓子で、世界で一番甘いと言われてる」
kj「…こんだけチョコ食った後にそれ出す？！」
dt「大丈夫、この後も全部甘いから」

何が大丈夫なんだろう。
あまりに甘いもの続きだから、みんなげんなりムードだ。

ru「もう甘いの無理…塩辛とか食べたい」
sk「だからさっきから渋いなお前は」
dt「一旦口直ししよっか」

そう言って、舘さまが冷蔵庫にあるしょっぱいものを片っ端から持ってきた。
みんなは競うようにそれらに手をつける。

しかし、口直しで気を取り直したのも束の間、次から次へとスイーツが襲ってきて、全く終わりが見えない。

俺は甘いものも得意な方だからいいけれど、そうでもない康二やラウールはギブ寸前だ。
やばいぞ、これ…