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僕たちの帰る場所 ページ50

fk side


「いくぞ…3、2、1」
「「オープンー!!」」

無事オープンを迎えたZuhause。
康二くんの宣伝の効果か、開店を狙って来てくださる方も何組かいて、上々のスタートだ。

sk「いらっしゃいませー」

佐久間の声で活気づく店内。
内装もダンス部時代のエピソードとともに話題になったようで、写真を撮るお客さままでいらっしゃる。

ab「ご来店ありがとうございます」
sk「ランチパスタ1、ホットラテ1でーす」
dt「了解」
iw「おっけ」

ランチタイムにはホールに阿部ちゃんを投入。そのキラースマイルにつられてお客さまも笑顔になっている。

dt「ふっかペースト持ってきて、あと皿出し頼む」
「Dテーブルドリンク出るぞ」
sk「あーい」
nb「Fテーブル下げてくる」
ab「じゃ2名様ご案内だね」

照が休憩に抜けたキッチンには俺が入り、コンロの前から離れられない舘さまのフォローやドリンク作りを担当する。
翔太は手が荒れると文句を言いつつも、綺麗好きらしく洗い物や片付けで力を発揮している。

『〇〇フーズです』
「ありがとうございます。舘さまフルーツ来たよ」
dt「厨房裏のカゴに入れて」
『写真お願いしてもいいですか?』
sk「もちろんです。行きますよーはいピース!」

ひと段落すると、今度は舘さまと翔太が抜け、照がキッチン、俺がホールへ。続いて佐久間と俺が抜けて翔太がホール、舘さまが阿部ちゃんのフォローでまかないを作ってくれる。
その食べ終わりごろにディナー客が入り始め、照がバーカウンターへ。また忙しくなる舘さまをみんなでフォロー…
そんなこんなで営業時間終了まではあっという間だった。

阿部ちゃんが売り上げをまとめている間に明日の仕込みを済ませ、みんなでお店の掃除をして、業務終了。
今日一日大変だったけど、やっぱり俺たちのチームワークはどこの店にも負けていなかったと思う。

その証拠に、
ab「佐久間クレームの時のフォローありがと」
sk「いえいえ」
iw「ふっかのホールも全然ありだな」
nb「見たかったー。でも実は涼太と阿部ちゃんのキッチンも安定感あったぞ」
dt「ありがと阿部ちゃん。翔太も」
ab「舘さまいなかったら死んでた、こちらこそありがと」

沢山のありがとうが飛び交って、みんなが生き生きとしている。


ついに出来た僕たちの帰る場所。
俺は改めて、ここを守り抜く決意をしたのだった。

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作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月15日 1時

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