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お昼ご飯を食べ、いつもの近況報告が終わった頃、口火を切ったのは意外にも翔太だった。

nb 「それで、話って?」

やっぱりちょっとピリついた空気の翔太。
ふっかの頼み事なんて珍しいし、翔太と俺が2人でいるところに突撃してくる程度には重大な話だろうから、身構えるのも無理はない。

よりによって、照のことになるとアツくなりすぎるふっかと、一番わだかまりが残っているであろう翔太に挟まれることになるとは、なかなか荷が重いんだけど…


fk「俺たち6人で、店を出すことを考えてる。協力してくれないか。」

ふっかの答えを聞いて、予想外の展開に頭が追いつかない。

「照、仕事を探してるって言ってたよな?なんで急に店を出すなんて話になんだよ」

fk「照、最近までバーテンダーとして働いてたんだ。事情があって辞めちゃったけど…料理は舘さまが出来るし、他の色んなことも、6人力を合わせれば無理な話じゃないと思ってる。」

nb 「そうかもしれないけど、なんで6人でやる店なのかって話だよ。みんなもう別々に働いてんのに、なんでそこまでして…」

うん、俺もわからないのはそこだ。

nb 「そもそも、勝手にいなくなっておいて、今更戻ってきて店を出すから協力してくれなんて、そんなのありかよ」

「翔太。…でもまあ、翔太が怒るのもわかるよ、俺は。そこんとこどうなの」

fk「店を出すっていうのの言い出しっぺは俺だ。照のわがままなんかじゃ全然なくて、むしろあいつは、あの時あんな風に別れたことをめちゃくちゃ気に病んでるよ。それはわかってくれ。
照、俺たちのこと、唯一の家族だって言ってくれた。俺は、照の家族を、照が安心できる場所を、もう一度作りたいんだ。」

.→←信じてるから



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作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月15日 1時

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