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あの日の面影 ページ1
fk side
いつからだろう、
毎日が代わり映えしなくなったのは。
いつからだろう、
そんな毎日が当たり前になっていることに気づいたのは。
なんとなく大学を卒業して、なんとなく入った今の会社は、一般的にはエリートと言われる広告代理店。
上司も先輩後輩もいい人たちばかりだし、仕事もそれなりに楽しくできているはずなのに、いつも何かが足りない気がする。
はっきりした夢も目標もなく、自分を押し殺して生きる日々。
昔は早く大人になりたいなんて言ってたけれど、その時の俺が求めていたのは果たしてこういうことだったのだろうか。
なんてグダグダと考えてみるものの、結局俺には今の環境を変える勇気もない。
だから俺はこれからも、そういうつまらない人生を送るんだって、そう思っていたんだ。
あの日までは。
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年1月15日 1時
