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『…じゅり、』
「ごめん、嘘」
やべ、俺ちょっと酔ってんね。
なんて、
… 全然酔ってなんかないくせに。
見え透いた嘘なんかついて
ヘラヘラ笑って、
『でも終電ないんでしょ？もう』
「あーいいよ別に、
…… 前にやった女の家に泊まるから」
こっから近いし、歩いて帰るわ
…それ、知りたくなかった
ずっと身近にいた安心な「男友達」より
最近やった「女」の家に行くなんて、
惨めで恥ずかしくて仕方ないのに…、
『そう？それなら良かった』
声、震えてないかな。
ちゃんと「男友達」でいなきゃ
でなきゃ離れていっちゃう…、
「ちゃんと鍵閉めて寝ろよ」
『もー分かってるよ。笑』
大丈夫、ちゃんと笑えてる。
「じゃあ、おやすみ」
…… おやすみ
そんな小さな私の声は、
扉の閉まる音に掻き消されて彼には届かなかった。
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こーち：カフェテラス集合 13:25
『こーちからだ。
やば、1時間も前じゃん』
あの日から1週間。
樹は毎日くれてたおはようのlineも
呑みの誘いも
たわいもない内容のメッセージでさえ
1度もして来ることはなかった。
「遅いじゃん。連絡したの13時半なんですけど」
『教授に課題のこと相談してたら遅くなってさ
ていうか急に誘ってくるから びっくりしたじゃん』
「あーまぁ、あの日の呑み会から2人が変だーって。ジェシーがさ」
なんだ、樹から何か聞いたわけじゃないんだ。
まぁそうだよね、
樹からしたら別に大したことじゃないもんね
その割に連絡してこないけど。
「呑み会んとき、アイツなんか変だったもんな確かに」
『アイツって、樹のこと？』
「以外にいないだろ
なーんかやけにイライラしてAのことずっと気にしてたし」
……樹が？
そんなに変だったかな
こーちに奢ってもらったカフェラテを何だか飲む気になれなくて
グルグルとストローでかき混ぜながらあの日の樹の顔を思い出した。
「ジェシーが言うには嫉妬だって」
『それはないでしょ、樹だよ？』
「いや俺もそう言ったんだけどさ
ジェシーがあんな分かりやすい嫉妬、見たことねぇって」
アイツ嫉妬も束縛も嫌いだって言ってんのにな
そう言うこーちの顔は、なぜか少しだけ嬉しそうだった
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莉帆(プロフ) - 久々の更新嬉しいです！楽しみにしてます！ (3月7日 3時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - 更新ありがとうございます。すごく嬉しいです！！樹にもほっくんにもめちゃくちゃときめいてます！固唾を飲んで続きを見守らせていただきます。 (12月12日 13時) (レス) @page46 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - ほっくんとの続きが気になっていますが、更新の予定はありますか？卒業式に話せたのかな、どんな話になったのかな、とドキドキしています！ (11月27日 8時) (レス) @page44 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
makoyulove(プロフ) - 大好きな小説です＾＾続編も欲しいくらい！！ (8月23日 23時) (レス) @page44 id: bfe610f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みと(プロフ) - もうじゅったんかっこいいって思いながら毎回楽しく読ませて頂いています♪続きも楽しみにしてます🫶 (8月1日 22時) (レス) id: cc723408f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年7月13日 17時
