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『みんな気を付けて帰ってね』
「またね、Aちゃん」
「慰め会また呼んでね！」
『慎太郎くん、これ慰め会じゃないからね？』
「Aの慰め会みんな来てくれてアリガトねーー！」
ほんとジェシーだけは許さない。
帰り松村くんにまでなぜか哀れみの目で見られたんだからね。
「A、行くよ」
『あ、うん。
じゃあね！みんな』
こーちを重たそうに背負って、
近くに停まったタクシーまで運ぶ樹の後ろを
近ず離れずの距離で着いて行く。
こいつ太った？重くね？
なんて文句ばっかり垂れる樹に
だからいいよって言ったのにー、と返せば
「別に、重いってだけで嫌とは言ってないし」
って、
なんか子供みたい。
「すみません。ストーンズアパートまで」
『あ、タクシー停めにくいと思うんで
隣のコンビニまでで大丈夫です』
「けっこー詳しいのな」
『こーちとは同じ学科なの知ってるでしょ』
その学科の呑み会で潰れた時 毎回私が送って帰ってたんだから
詳しくないはずないでしょ？
そう言うと、それ以上は何も言葉にせずただ黙って窓の外を眺め出した。
…… いつからかな、
樹は時々、嫉妬してるように見えることがある
まぁもちろん、そんな事はありえないし、
嫉妬も束縛も樹は大嫌いだから
単なる私の都合のいい解釈でしかないけど。
「ここで大丈夫ですか？ お客さん」
「釣りいらないんで、これで」
アパート近くのコンビニに着くと
樹は私が財布を出す間もなく素早く払って、
手前に座っていた私に早く降りるように促した。
「A、こーちのポッケから鍵出して」
やけに機嫌が悪そうな樹の声をよそに
こーちのズボンから鍵を出して部屋を開ける。
明かりをつけてすぐに
リビングからちょこちょこと走ってくるわんちゃん。
『あ、ソフィア！ おいで〜！』
白くてモコモコした毛のソフィアを抱き上げて
ご主人様 潰しちゃってごめんね、と謝っておいた。
なんて可愛いの、、
「A、こーちベッドに寝かせてくるわ」
『はーい、あとで樹も抱っこする？』
可愛いよ、と樹に向けると
ソフィアには目もくれず
いや俺はいい、とこーちを寝室に連れて行った。
あ、昔 飼ってたわんちゃん思い出させちゃったかな
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莉帆(プロフ) - 久々の更新嬉しいです！楽しみにしてます！ (3月7日 3時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - 更新ありがとうございます。すごく嬉しいです！！樹にもほっくんにもめちゃくちゃときめいてます！固唾を飲んで続きを見守らせていただきます。 (12月12日 13時) (レス) @page46 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - ほっくんとの続きが気になっていますが、更新の予定はありますか？卒業式に話せたのかな、どんな話になったのかな、とドキドキしています！ (11月27日 8時) (レス) @page44 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
makoyulove(プロフ) - 大好きな小説です＾＾続編も欲しいくらい！！ (8月23日 23時) (レス) @page44 id: bfe610f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みと(プロフ) - もうじゅったんかっこいいって思いながら毎回楽しく読ませて頂いています♪続きも楽しみにしてます🫶 (8月1日 22時) (レス) id: cc723408f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年7月13日 17時
