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『ねーじゅり、そろそろ戻りたい』
「これ吸い終わったらな」
…それ、さっきも聞いた。
あと１本だけ、もうこれ吸ったら、って言い続けて
ついには6本目になる煙草に火をつけた樹。
過去最大の猛暑と言われる今年の夏は
日が落ちた夜でさえ蒸し暑くて、背中にじんわりと汗が滲む。
『絶対ジェシー私のこと心配してるよ、、』
「気のせいだろ」
『北斗くんも心配してるかも、』
「俺と一緒にいんのに誰が何を心配すんだよ」
…いや、樹だから心配なんじゃん。
勿論、お酒のせいでそーゆー雰囲気になったら、とかではなく
私の気持ちを知る2人だからこその心配なわけで。
…まぁ北斗くんに限っては私から話す隙もなく、バレてたっぽいけど。
『ねーそれ吸ったらほんとに戻るからね』
「俺はまだここにいるし、お前だけ戻りな」
『1人で寂しくても知らないよ』
「そう思うんならお前が戻んなきゃいい話じゃん」
『もうラチがあかないんですけど』
いっそ、お前と2人がいいからここに居て
とか言ってくれれば、暑さなんか気にせず喜んで一緒に居てあげるのに。
なんて、
小さな期待を思い浮かべては、無駄なことだと消して
そんなことを何度も頭の中で繰り返してると
ふいに、店の入口の暖簾がふわっと揺れた。
「あ、樹くん。やっぱりここに居た」
長くて綺麗な髪、華奢なスタイル、透き通る声
それは、私には全部 持ってないもので
…今1番、私が会いたくない人。
「…先輩。
どしたんすか？ 休憩っすか？」
「ううん、ずっと姿見えなかったから心配して…」
「あーわざわざ探しに来てくれたんすか？ すんません」
「そろそろお開きっぽいし一緒に戻ろ？」
ちょこん、と首を傾げる仕草は、
あざといけど彼女がすると自然的で可愛くて
……やっぱり、樹なんて無視して
先に戻ってればよかったな
そしたら、この人と樹が仲良さそうにしてるところなんか見なくて済んだのに
「あー呼びに来てもらってなんですけど、Aに話しあるんすよね。
終わったらすぐ戻るんで、先輩は先に戻っててもらって大丈夫っすよ」
「…話？ 私はこの場にいない方がいいかな？」
「そうっすね。�� 2人きり �瓩馬辰靴燭い海箸覆鵑如�
……2人きりで、話したいこと？
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莉帆(プロフ) - 久々の更新嬉しいです！楽しみにしてます！ (3月7日 3時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - 更新ありがとうございます。すごく嬉しいです！！樹にもほっくんにもめちゃくちゃときめいてます！固唾を飲んで続きを見守らせていただきます。 (12月12日 13時) (レス) @page46 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - ほっくんとの続きが気になっていますが、更新の予定はありますか？卒業式に話せたのかな、どんな話になったのかな、とドキドキしています！ (11月27日 8時) (レス) @page44 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
makoyulove(プロフ) - 大好きな小説です＾＾続編も欲しいくらい！！ (8月23日 23時) (レス) @page44 id: bfe610f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みと(プロフ) - もうじゅったんかっこいいって思いながら毎回楽しく読ませて頂いています♪続きも楽しみにしてます🫶 (8月1日 22時) (レス) id: cc723408f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年7月13日 17時
