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3人でたわいもない会話をしながらお店の近くまで来ると、
「この辺りじゃない？」
「…あ。あれ樹じゃん」
外の喫煙スペースで煙草を吸いながら
多分、電話越しに聞こえた声の先輩と
仲良さそうに話してるのが遠くからでも分かって
親密な関係を匂わせる雰囲気のせいで
私の心臓はぎゅっと締め付けられて早く動き出す。
「大丈夫…？」
『……うん、私は大丈夫だよ』
…きっと、
松村くんは気付いてる
私が樹への気持ちを隠してそばに居るズルい女だってこと。
だから嫌われてるのかな、、笑
距離を取られてるのも、そんなズルい女とは仲良くなれないっていう遠回しな答えなのかも。
「樹、もうみんな集まってる？」
そんな中、大我くんは周りのことなんて気にもならないのか
遠慮なく樹と先輩の雰囲気の中に割り込みに行った。
天然なのか、人に興味がないのか分かんないなあ、、
私は松村くんの横で遠くから見てるだけが精一杯なのに。
「ところで、Aさんは行かないの？」
『…行かない選択肢があればね。
ていうか敬語抜けたね』
「なら戻しましょうか？」
『…松村くんって、結構 性格悪い？笑』
「樹にはいい性格してるって言われるよ」
…たしかに、今その名前出すあたり
松村くんは本当にいい性格してるみたいだね。
ずっと話しずらいって思ってたけど、実はそんな事ないのかな
と、そんなこと思いながらお店に向かってまた歩き出すと
「北斗」
『…うん？』
ふいに腕を掴んで、
松村くんは小さな声でそう言った。
……急に自己紹介？
「俺の下の名前」
『 …？』
「だから、北斗だって」
『…知ってるよ？ 大我くん呼んでたし』
「でも松村くんって呼ぶじゃん」
『…もしかして、北斗くんって呼んでほしいの？』
「…別に、」
ぷい、と拗ねた猫みたいに顔を背けて
呼んでほしいわけじゃなくて、なんて言い訳するから
ちょっと可愛いなって思ったり
『じゃあ、改めてよろしくね。北斗くん』
「…やっぱ松村でいい」
『えーなにそれ！』
北斗くんって、絶対ツンデレだよね
言ったら怒られそうだから言わないけど。笑
何となく、北斗くんと話してる時
樹が私たちを見てた気がした。
…きっと、大した意味なんてないんだろうけど
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莉帆(プロフ) - 久々の更新嬉しいです！楽しみにしてます！ (3月7日 3時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - 更新ありがとうございます。すごく嬉しいです！！樹にもほっくんにもめちゃくちゃときめいてます！固唾を飲んで続きを見守らせていただきます。 (12月12日 13時) (レス) @page46 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - ほっくんとの続きが気になっていますが、更新の予定はありますか？卒業式に話せたのかな、どんな話になったのかな、とドキドキしています！ (11月27日 8時) (レス) @page44 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
makoyulove(プロフ) - 大好きな小説です＾＾続編も欲しいくらい！！ (8月23日 23時) (レス) @page44 id: bfe610f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みと(プロフ) - もうじゅったんかっこいいって思いながら毎回楽しく読ませて頂いています♪続きも楽しみにしてます🫶 (8月1日 22時) (レス) id: cc723408f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年7月13日 17時
