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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ___
『 …… ん、きもちわる、』
昼からの講義であることを忘れて
設定していたアラームからうるさい音が鳴り出す。
朝起きて1番に発したその言葉は
声にならない程の掠れた小さなもので。
ズキズキと痛む頭と耐えられないほどの吐き気のせいで
全ての思考回路が停止寸前だった。
『もいっかい寝ようかな、』
…あ、ていうか私、お会計 払ったっけ、、
あれ、
そもそも私どうやってここまで帰ってきたんだっけ
…… いいや、どーせ思い出せないもん
なんて、考える事をやめて
めくった布団をもう一度 被せて目を瞑ろうとした時、
「おい2度寝してんじゃねーよ」
頭の上から、もう何万回と聞いた声と
見慣れた金髪がゆらり、と揺れた。
…… まって、なんで
「お前は昼からでも俺は2限からなの」
『…ゆめ、、ぜったいゆめ、』
「はあ？」
だって、いるはずないもん
昨日こーちとジェシーと呑んでて、
1番一緒に呑みたかったアイツは 他所の女のとこ行ってて、、
……うん、やっぱ夢だ
『…寝よ、』
「だから2度寝すんなって」
なんで、
待ってほんとになんでいるの、、
「…まさかお前 何も覚えてねーの？」
『覚えてない、です…』
目を合わせることなんて到底 出来なくて、
布団で顔を覆って小さく呟く。
… やばい、絶対 怒ってる
『ごめんなさい、、』
怒鳴られたことなんて無いけど
この状況で迷惑をかけてない、なんてことあるわけないし
怒られる前に先に謝罪をした。
「いや別に怒ってねーけど
お前ってほんと…、なんてゆーかさぁ」
なんて言われるんだろ、、嫌われたかな
内心バクバクしながらその言葉の続きを待っても
樹の口からは何も聞こえてこなくて
その代わりに、
ふっ、と笑いを含んだ声で頭をぽん、と撫でられた。
『…怖いんですけど、』
「なんでだよ」
『だって、絶対 怒られると思ったもん』
「怒られるようなことしたわけ？お前は」
…わかんない
何ひとつ頭の中には記憶がないんだもん
そんな私の気持ちを悟ってか、
樹は「昨日さ、」と思い出したくない記憶の欠片を少しずつ話し出した。
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莉帆(プロフ) - 久々の更新嬉しいです！楽しみにしてます！ (3月7日 3時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - 更新ありがとうございます。すごく嬉しいです！！樹にもほっくんにもめちゃくちゃときめいてます！固唾を飲んで続きを見守らせていただきます。 (12月12日 13時) (レス) @page46 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - ほっくんとの続きが気になっていますが、更新の予定はありますか？卒業式に話せたのかな、どんな話になったのかな、とドキドキしています！ (11月27日 8時) (レス) @page44 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
makoyulove(プロフ) - 大好きな小説です＾＾続編も欲しいくらい！！ (8月23日 23時) (レス) @page44 id: bfe610f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
みと(プロフ) - もうじゅったんかっこいいって思いながら毎回楽しく読ませて頂いています♪続きも楽しみにしてます🫶 (8月1日 22時) (レス) id: cc723408f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年7月13日 17時
