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「Aさん！！！」
昼過ぎにそう叫んで店に入ってきたのは青宗だ。
『おー
久しぶり〜』
ひらひらと手を振る私に駆け寄る青宗の顔には傷跡があった。
「店の前に真一郎君が修理してたハーレーがあったから！」
『そうか〜
で、その傷はどうした？』
謎に犬の垂れた耳と振り回す尻尾が見える青宗の頭を撫でながら、そっと傷のある頬に手を滑らせた。
「ぁ…これ、は
その…」
「青宗、無理に言わなくてもいいぞ」
私の後ろからそう声をかけたシンイチローは、余計なことを聞くな。と顔に書いてあり、肩をすくめた。
「あ、ううん、大丈夫
この前火事にあったんだ」
『火事？
最近か？』
あったっけ？と思ったが、サイレンが少し遠くで鳴ってる時があった。
武臣に会いに行った日だ。
「うん…だから昨日のサイレンはちょっと怖かった」
『そうか〜
そういえばこの前ココに会ったよ』
少しの後ろめたさと悪くなった空気を切り替えようと話を変えた。
「ほんと！？
ココ、最近なんか危ないことに首突っ込んでるみたいで」
『あー、そうだな』
ココとのやり取りを思い出しながら思わずそう答えると、後ろから頭を鷲掴みにされた。
「危ねぇことに首突っ込んでる青宗のお友達となんでお前が会うんだろうなぁ〜Aちゃん？」
『そりゃ私も危ないことに首を突っ込んだからぁああたたたたたたたた』
なんだか青宗に会うと私の頭が握りつぶされる目にあってる気がする。
「ココ、赤音を助けるために金集めるって…」
『は？』
「助けるってなんかあったのか？」
そう聞くシンイチローに青宗はゆっくり話した。
火事にあった日、ココに助けられたこと。
だがココは赤音を助けたつもりだった。
炎の中に取り残された赤音は一命を取り留めたが、全身の火傷がひどく、治すのに4千万が必要だと言うこと。
責任を感じたココは自分が今度こそ赤音を助けると、犯罪に手を染めてまで金を集めている。と。
なるほどな。あの必死さに納得がいく。
「ココは…赤音のことが好きだから…」
俯いてそう言う青宗の頭をシンイチローはポンと撫でた。
「助かったのが俺じゃなかったらよかったのに…
そう思ってんなら間違いだぞ」
その言葉に勢いよく顔を上げた青宗は、なんで。と小さく呟いた。
『顔見りゃわかるわ』
変えるつもりがさらに悪くなった空気に、崩された髪を手櫛で梳かしながら誤魔化すように言う。
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玉兎(プロフ) - なるさん» はっ！！(*ﾟﾛﾟ)!! ありがとうございます！！✨✨ 頑張ります！！🥰 (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 2cb29c266f (このIDを非表示/違反報告)
なる - やっぱりこのシリーズとっても面白い！！ これからも頑張ってください（＾_＾） (2022年8月18日 11時) (レス) @page25 id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» いつも楽しみにしてくださって嬉しいです！ありがとうございます(⌯˃̶᷄ ⁻̫ ˂̶᷄⌯)✨✨ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 蘭ちゃんに一体何が…続きが気になります✨ (2022年5月25日 15時) (レス) @page48 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» 久遠さんいつもありがとうございます！ かなり増えましたね笑 (楽しくてつい書き込んでしまった…) 5も引き続きよろしくお願いしますね♡(≧ω≦ ) (2022年5月24日 20時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年5月14日 14時
