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その数日後、東京湾に損傷の激しい身元不明の死体が浮いたとニュースになった。
『平気か？』
ビリヤード、ダーツをしている連中に、あちらの席では金をかけてポーカーをしているようだ。
ガヤガヤと賑やかなBARの一角にあるソファーにタダが1人座っていた。
いつもは蘭と竜胆がいないのをいいことに、カウンターに座る私の近くでヘラヘラと近付いてくる奴らを追い払っているが、今日のタダは1番奥の1番暗い席で酒を飲んでいた。
自分の身を守るには、私を裏切るより味方でいた方が良いと判断したのだろう。
お陰で先ほどから機嫌をとりにくる奴らが鬱陶しい。
嫌気がさして適当にあしらい、1人座るタダの横に声をかけて腰掛けた。
「…すみません」
『……なにも殺さなくてもよかったのに
お前の腹心だと記憶していたけど？』
でかい図体を小さく丸めて力無く謝るタダにため息をついて背もたれにもたれて足を組む。
「Aさんと同じ罪を背負う為に」
『…お前も人殺しと罵られるぞ』
「構いません」
未だ背中を丸めたまま言うタダにフッと笑い、そうは見えない。と言うともう一度、すみません。と小さく謝った。
『お前の罪も私が背負ってやるさ』
「……蘭さんと竜胆さんは初めから西田を殺すつもりでした」
『なにいきなり』
少し姿勢を正したタダはチラッと私の目を見る。
「あのお二人は喧嘩慣れしています
死ぬ程度と死なない程度は理解しているはずです
決してやりすぎたではなく、初めから殺すつもりでやったんです
それに、西田達を前にした蘭さんが言っていました
��お前を見つけたら殺そうと思ってた��と」
タダのその言葉にあの日の記憶が蘇る。
あの日、公園でドブネズミが裏切ったと蘭に電話した時、確かに言った。
��次見つけたら殺す��
あの時はまた物騒なこと言ってるなと思っていたけど本気だったんだ。
「蘭さんと竜胆さんは
あの日裏切ってAさんを襲った西田を許せなかったんです」
『…私のために殺した』
「はい
そしてAさんは蘭さんと竜胆さんが残したもののために殺した
なので俺も灰谷姉弟の…Aさんの為に殺しました」
ポフっと背もたれに頭を乗せて天井を見上げる。
『…私はお前のことも疑っていた』
「あの状況では当然です」
『わかっていてそこまでしたのか』
「犬ですから」
『バカなやつ』
思わずふふっと笑ってしまう。
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玉兎(プロフ) - なるさん» はっ！！(*ﾟﾛﾟ)!! ありがとうございます！！✨✨ 頑張ります！！🥰 (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 2cb29c266f (このIDを非表示/違反報告)
なる - やっぱりこのシリーズとっても面白い！！ これからも頑張ってください（＾_＾） (2022年8月18日 11時) (レス) @page25 id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» いつも楽しみにしてくださって嬉しいです！ありがとうございます(⌯˃̶᷄ ⁻̫ ˂̶᷄⌯)✨✨ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 蘭ちゃんに一体何が…続きが気になります✨ (2022年5月25日 15時) (レス) @page48 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» 久遠さんいつもありがとうございます！ かなり増えましたね笑 (楽しくてつい書き込んでしまった…) 5も引き続きよろしくお願いしますね♡(≧ω≦ ) (2022年5月24日 20時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年5月14日 14時
