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早速タダに使いを頼んだ。
どこで繋がっているかわからないから、名前は出すな。と言ってある。
そいつに会うまでいくつか段階を踏まないといけないらしい。
かなり用心深い。
確かに恨みを持たれやすい立場にあるのは確かだが、頭もいい。
タダはまず会うまでの術を調べる必要がある。
なかなか骨が折れるだろうな。私ならしたくない。
大体は夜の闇に紛れて会うことが多いらしいが、今は昼間だ。
そもそも今日中にタダが会えるかどうかも微妙なところだろう。
数時間ほどしてタダのバイクの音が響いた。
「ケータイがないと不便ですね」
『悪いな
明日には使えるようにしとく』
そうしてください。と言って一枚のメモを差し出すタダは少し言うようになった。
『会えたのか？』
「はい
なかなか骨が折れました」
『やっぱりな』
ふふっと笑い、渡された紙を開く。
メモには場所と日時が書いてあった。
タダの字ではない。几帳面そうな字体だ。
『明日の22時か』
「俺も同行します」
『当たり前だろ
相手の顔わかんないんだから』
あまりにも真面目な顔で言うため、思わず笑ってしまった。
あ、そうか。みたいな顔をするタダに周りも笑う。
『相手になんて言った？』
「俺の主人が依頼をしたいと言っているので都合を合わせてほしい。と」
『相手はなんて？』
「いつでもいい。金額に見合った依頼ならなんでもする。と」
『なかなか肝が据わってるな』
灰皿の上に紙を置き、ライターでボッと燃やした。
薄暗くなり始めた外を見て立ち上がる。
「どちらへ？」
『帰るの』
「「「「「帰る！！？」」」」」
「同行します」
『いや、いらないよ』
再会してから半日くらいだが、過保護具合が増したタダは鬱陶しいくらい離れようとしない。
さっきの使いも行くまでだいぶ渋っていた。
一旦マンションに帰り、着替え等荷物をまとめる。
マンションを出ると、不気味なほど真っ赤な夕焼けが広がっていた。
『……鬼が出るか蛇が出るか…』
ま、どっちだろうが気にしないけど。
ヘルメットを首でとめて、バイクのエンジンをかける。
相変わらずいい音だ。
やはりまだまだ夜は冷え込む季節にジャンパーのファスナーを上まで閉めた。
街頭も点き始めた道を走るハーレーに道行く人は皆振り返る。
鼻歌混じりにスロットルを回した。
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玉兎(プロフ) - なるさん» はっ！！(*ﾟﾛﾟ)!! ありがとうございます！！✨✨ 頑張ります！！🥰 (2022年8月18日 12時) (
レス) id: 2cb29c266f (このIDを非表示/違反報告)
なる - やっぱりこのシリーズとっても面白い！！ これからも頑張ってください（＾_＾） (2022年8月18日 11時) (レス) @page25 id: 4373cfedf7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» いつも楽しみにしてくださって嬉しいです！ありがとうございます(⌯˃̶᷄ ⁻̫ ˂̶᷄⌯)✨✨ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 蘭ちゃんに一体何が…続きが気になります✨ (2022年5月25日 15時) (レス) @page48 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 久遠さん» 久遠さんいつもありがとうございます！ かなり増えましたね笑 (楽しくてつい書き込んでしまった…) 5も引き続きよろしくお願いしますね♡(≧ω≦ ) (2022年5月24日 20時) (レス) id: 99723d5af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年5月14日 14時
