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「よぉ」
にっこりと太陽のような笑顔。
『変わらないね
そのリーゼントも』
「嘘でも男前になったって言えよ」
『私嘘つけないの』
その言葉にフッと笑った佐野は右手を差し出した。
その手に左手を乗せる。
少し手を引かれて2歩前に出る。
腰掛ける佐野の前に立ち少し見下ろす。
「背伸びたな
髪も伸びた」
『言ったでしょ？
2.3年で成長期来るって』
確かに。と言った佐野は左手で頬を撫でた。
綺麗になった。と言いながら目を細める。
『佐野……酔ってる？』
あ、わかる？と言った佐野は、今の雰囲気ならいけそうだったのになぁと続けた。
チラッと後ろを振り返ってバイクを見る。
『飲酒運転じゃん』
「おー、だから迎えに行けなかった」
はぁとため息ついて未だに頬にある左手を右手で退ける。
『それで夜風にあたってたわけね』
「おかげでだいぶ冷めてきた」
そ。と返事をしてそこから少し流れる沈黙。
「…どっかいくか？」
左手を退けたときに掴まれた右手。
私よりはるかに大きいゴツゴツした手に包まれる小さな手。
それを見つめながら海。と言った。
「は？海？」
この時期に？と言う佐野の顔はドン引きしてる。
そりゃそうだ11月も終わろうとしてる。
『ワカ達も呼ぶ』
「飲酒運転云々はどうなったんだよ」
佐野の言葉を無視して佐野の手からサラッと抜き取った右手でポッケのケータイを取る。
ハ○ー○ティに発信。
数コール目にガヤガヤと賑やかな音と共に、もしもし？とワカの落ち着いた声が聞こえた。
「A？どうかした？真ちゃんに会えた？」
『うん、今公園にいるけど、ワカにも会いたくなって…
忙しい？』
少し甘えた声を出す。
「……大丈夫だよ
今ちょうどベンケーと武臣も居るから3人でいく
待ってて」
『ありがとう
待ってるね』
そう言って電話を切った。
ケータイをしまって真顔で佐野を見る。
「お前どこでそんな技覚えたんだよ。」
『女の武器は使えるうちに使っとかないと』
「やっぱ女って怖えわ…
ワカまさか今から海行くなんてこれっぽっちも思ってねぇぞ」
『4人で飲んでたの？』
引き攣った顔で腕をさすっている佐野に聞くとおう。と返ってくる。
『なんで佐野は抜けたの？』
そう聞くと口籠る佐野に小首を傾げる。
「顔が見たくなったから」
『は……
引くわ〜』
「お前マジでそう言うところな！！」
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わかな(プロフ) - こんばんわ。主様の小説が大好きで見るのは3度目です😂これからまた1から見ます👀夢主ちゃんの感じも主様が作るストーリーも素敵でどタイプです。まだまだ続いて欲しいと思っています。これからも何度でも楽しみに読みますねᵔᢦᵔ (4月3日 0時) (
レス) @page1 id: 4fe231f56f (このIDを非表示/違反報告)
まぅ - 玉兎さん» そうなんですね…そういう方が少なくなってくれると嬉しいです…。。 (9月8日 9時) (レス) id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - まぅさん» コメントありがとうございます！プリ小説は使ったことがないですが、他の方からもそのような話をお伺いしたことはあります💦発見された読者の方も私もあまり気分の良いものではありませんが、気に留めてくださりありがとうございます☺️ (8月31日 11時) (レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
まぅ - コメント失礼します。こんな素敵な作品に出会えて感激です！私はプリ小説の方で活動をしているのですが、玉兎さんの作品と似通っているものがありました。プリ小説の方でも活動されていますか？ (8月26日 10時) (レス) id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - とぅにさん» コメントありがとうございます✨ そう言っていただけて心底嬉しいです🥰 こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございました！どうぞこれからもよろしくお願いします☺️ (8月9日 19時) (レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年3月29日 20時
