ふつかめ! ページ5
朝ごはんを食べ仕事に向かった2人を玄関で見送ると、自分も出かける準備を始めた。先輩は不思議そうな顔をしている。
「どこかいくの?」
「はい!先輩のお洋服とか色々買いに行こうと思ってました。」
そう、たとえ悪魔の効果が切れてしまうと言っても1週間で戻るとは限らない
そのために服は2〜3着買っておいた方が良いだろうと考え出かけることに決めたのだった。
それにしても先輩位の子供服ってどこで売ってるんだろ?西●屋?
あ。日用品も買っておいた方がいいよね。
そんな事を考えながら支度を終えた私達は、バスで近場のショッピングセンターへと足を運んだ
・
1階のフードコートを通った時、先輩がある一点を見つめている事に気が付き、その視線を辿るとなんとびっくりクレープ屋さんがあるではないか。
ホアー……先輩もクレープとか食べたがるんだ…などとボーッとしていると、服の裾を掴み「早くしろよ」とでも言いたげに眉間に皺を寄せてこちらを見てくる存在に気づき、ついポロッと口に零していた。
「…ねえ先輩、クレープ食べない?」
「!!!」
大きくて綺麗な青色の瞳を見開くとコクリと息を飲んでいた。
「いいの?」
「勿論!私も久しぶりに食べたいですし」
どれ食べたいですかー?などとメニュー表を見ながら2人で選びお会計を済ませた後、近くの席に座った。
私のはいちごにチョコレートがかかっているもの
先輩のはチョコバナナにアイスもついているのを選んだ。うん美味しそうだ!
「美味しそうですね」
「…………」
「??どうしたんですか?」
「…なんでもない」
じっ…とこちらを見つめる彼に疑問を投げかけたが、クレープを食べ始めてしまったのでこの話題は終了してしまった。口いっぱいにクレープを頬張りもきゅもきゅと咀嚼していて大変眼福です。
おっと何故か敬語になってしまった
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作者名:空村 | 作成日時:2021年3月16日 21時