わんうぃーく！ (ページ38)

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わ？？？はな？ページ38

これは、私が公安のデビルハンターになって初めてのお仕事の話である。

皆さんこんにちは、私の名前はAA
好きな食べ物はパンケーキ
嫌いなものは白子だ

そんな平凡な私も今年の春からデビルハンターになる。

これから新しい生活が始まるんだと思うと胸が高鳴るがこれは決していいものでは無く、恐怖から来るものだろう。

なぜならば。私の恐れるものは誰にも看取られず孤独に死んでいくことなのだから。

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私は平凡な一般家庭の一人娘として生まれた。
布製の日に焼けて色が黄ばんでしまったアルバムをめくると、優しい顔をした両親が大事そうに赤ん坊だった頃の私を抱いている。

ぺらり、またぺらりと1枚ずつ、情景を思い浮かべるかのようにゆっくりめくり、それをページが半分程になるまで続けるとそれ以降の写真はないのでそっとアルバムをとじた。

両親は私が物心つく前に悪魔に襲われたらしい

悪魔から私を庇ったそうだ

幸い両親は一命を取り留めたが、悪魔の能力の影響で後遺症が残り廃人になってしまった。
だから私は小さい頃から1人で親の介護をし続けた。

ろくに友達とも遊べなかったし、というかそもそも学校にもなかなか行けなかったので友達と呼べる子も少なく、
中学校ではほぼ不登校みたいなものだった。義務教育様々である。

部活も入らず、必死に勉強だけは追いつけるよう寝る時間を毎日少し削って机に向かっていたので何とか高校に入ることも出来た。

大変だったけれど決して苦ではなかった。
私の知ってる家族の姿は焦点の合わない目でどこか遠くを見つめ、突然叫び出し家のものを壊していくものだったが

それでも私には優しい両親がいたという事実をたった1冊で半分にも満たないアルバムが教えてくれる。

それだけで充分に頑張れた

両親が死んだ。

私が高校生の時だ、学校にいる間に2人は死んでいた

父は家のマンションのベランダから飛び降りた
母は精神科から処方された薬を大量に飲んでいた

一度に2人も家族を失い、一人っ子の私は本当のひとりになってしまった。

それから母方の祖母祖父に引き取られる形になった私は2人にとても感謝した。

元々この2人には私がどうしても家を開けないといけない日やお金の事などでお世話になっていたので、本当に頭が上がらない。

しわだらけの顔で明るく迎えてくれた祖母祖父
よろしくお願いしますと頭を下げた私は、ある決意をした。

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書きたくなったのでまた不定期に更新します。